学校日記

10月28日(火)集会

公開日
2025/10/28
更新日
2025/10/28

校長室から

今日の集会は、校長からの話と保健委員会による「朝ごはん週間」についてのまとめでした。

朝ごはんの状況、取り組みによって自分をワンランクアップさせることができたかを発表しました。

校長からは以下のような話をしました。

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今日は、言葉について考えたいと思います。

私たちヒトの世界は、言語すなわち言葉によって成り立っています。

文字表記、話し言葉、数の概念から機械が処理しやすくしたコンピュータ言語など、様々な言語・言葉によって私たちの社会は成り立っています。

最近はAIを利用すれば、多くの情報から伝えたい言葉を構造化して文章にしてくれます。

それともう一つ、言葉は変化していくものですが、発する言葉が変化しても、受けた側の受け取り方が同様に変わっていくわけではないということを覚えておく必要があります。


なぜ言葉が生まれたのかは、諸説ありますが、次のようなものがあるようです。


・音ではなくジェスチャー〔手や体の動き〕によって生まれたとする理論

・自然界の音を模倣することから始まったという理論

・社会的な交流や協力の必要性から生まれたとする理論


また、なぜ発展したのかについては、

・生存のため

・社会的つながりの強化のため

・知識の伝達のため


これらから言えることは、命をつなぎ、他者とのよりよい関係性を築く中で、創造した知識や発想を先へと送っていくためだと言えます。


さて、みなさんが日ごろ生活の中で使っている言葉はどうでしょう。

命をつなぐ言葉でしょうか。

他者とよりよい関係性を築く言葉でしょうか。


議論と悪口は違います。批判と非難は違います。

私たちが文字や声にして発する言葉は、自分も他人も、組織や集団も、前に進めるものでありたいと思います。そうでなければ、人や集団を後退させることになってしまうからです。


あなたが周囲の人に向けた言葉は、その人を前に進める言葉かどうかをよく考えてほしいと思います。


体育祭が終わり、合唱祭に向かっているこの時期に、互いにどんな言葉を使い合えば、共に前進できるかを絶えず考えて、一人残さず誰にとっても意味のある時間にしてほしいと思います。