学校日記

9/24(金) 羅針<校長室より> 町田市の事件から...

公開日
2021/09/24
更新日
2021/09/24

羅針<校長室より>

 東京の小学校で起きた痛ましい事件。学校が配布したタブレット端末が使われて、端末のチャット機能で「きもい」「死んで」などの悪口を書かれ、パスワードが全員「123456789」で成り済ましによる書き込みが可能だった...と報道されています。本格運用を始めた本校としても、決して他人事とは思わずに、この事実を受け止めていかねばなりません。

 この事件の背景にあった不適切なアカウント運用。この点について、本校の現状は次のようになっています。

・生徒の使うIDとパスワードは、個人を特定しやすい出席番号や名前を使わないで設定してあります。
・IDとパスワードを本人が手入力してログインさせる方式をとっています。
・Google for Education のChatアプリについては、生徒は当初から使用できない設定になっています。(運用開始時点で授業での使用を想定していないため)
・テレビ会議システムにチャット機能が付属していますが、これは教員の管理下でしか利用できません。
・生徒が使用した履歴は基本的にすべて管理されています。

 便利なものは使い方次第で危険なものになります。危険だからと言って制限をかけすぎれば本来のよさやねらいが達成できません。
 情報化時代に生きる生徒に対し、便利と危険は隣りあわせであること。そして、個人情報の扱いやネットいじめへの対処の仕方など、新しいデジタル文房具が身近になった今、あらためて大人がきちんと教えるべきことを教え、生徒自身が新しいツールをよりよく使っていくためにどうしたらよいかを考えていく。そんな情報モラル教育を、根気強く、確実に進めていきます。

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