学校日記

1月7日(火) 目標を見据え、努力を重ねる<3学期始業式 式辞より>

公開日
2025/01/07
更新日
2025/01/07

校長室より

 3学期始業式で、生徒に次のように話しました。

 正月の風物詩と言えば箱根駅伝である。今年は青山学院大学が大会新記録で2年連続、8回目の総合優勝を果たした。しかし、10月の出雲駅伝も、11月の全日本大学駅伝も勝っていないのに、なぜ箱根駅伝で勝てたのだろうか。それは箱根駅伝には山の坂道があるからであり、監督も「山を攻略しないと、箱根では勝てない」と語っている。
 攻略のポイントは「山のスペシャリスト」を育てることだ。平地を速く走るには太ももの裏側の筋肉をつかうのだが、山を駆け上がるためには、太ももの表側の筋肉を鍛える必要がある。山をのぼる5区を任された今年の選手は、大学の4年間で筋トレに励み、太ももの表側の筋肉を鍛えたそうだ。しかし、これは太ももの筋肉のバランスを崩し、平地でのスピードを犠牲にすることである。そこまでしてでも「箱根の山のぼり」を極めたいという強いおもいの表れである。彼が陸上で高校入学を決めた時からの目標である「箱根の山のぼり」を区間新記録で駆け抜け、総合優勝に貢献し、有終の美を飾ったのである。
 自分の目標を見据え、何が必要かを考え、努力を重ねることの大切さを教えてもらったような気がする。

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