6月28日(金) 「気持ちで勝つ」部活動激励会の話より
- 公開日
- 2024/06/28
- 更新日
- 2024/06/28
校長室より
部活動激励会で、以下のように話をしました。
試合の結果を左右するものは何か。それは、これまでの練習である。どれだけ練習して技術を身につけたかが勝敗を分ける。しかし、中学生の大会では、それ以上に「気持ち」が大きく影響する。当日の気持ちしだいで負けを勝ちにかえることができる。
以前指導したテニス部の話である。新チームになった新人戦でまさかの初戦敗退。その後も部内でもめ事が勃発。キャプテンも愛想をつかし辞めると言い出し、テニス部崩壊の危機に直面した。
その時、一人の生徒が新キャプテンに名告を上げた。その新キャプテンとともに、何とか勝てるようにと基本的な練習を繰り返した。サーブもストロークも破壊力はないが、狙ったコースに打てるように練習した。
そして夏の大会。予選は最悪の第1シード校との対戦。誰もがシード校が勝つと思っている。こちらも勝てる気がしない。選手も恐る恐る試合をしている。
ところが相手チームは油断したのか決め球でミスをし始めた。こちらは派手なプレーはなくても確実に返球する。そのうち競りだし、どちらに転ぶか分からない展開になった。ベンチからもポイントごとに大きな声援が飛ぶ。
すると、こちらの選手の声が大きく響くようになってきた。それに伴いプレーの精度も上がる。もう気後れしていた最初の姿とは別人である。大きな声で互いに励まし、自分ができるプレーを全力でしている…。
結局、シード校に競り勝って初戦突破。まさに気持ちで勝った瞬間である。その後も勢いに乗ってどんどん勝ち進み、決勝戦の舞台に立つ選手たち。「俺たちでも、やれるかも」と嬉しそうに語る選手たちの自信に満ちた顔を今でも忘れない。
それでは、これまでの努力と仲間を信じ、気持ちで負けないように、最後まで力いっぱい、悔いの残らないプレーや演奏をしてきてください。西中生の健闘を祈ります。