12月7日(水) 人権週間(昼放送での校長講話)
- 公開日
- 2022/12/07
- 更新日
- 2022/12/07
人権教育・いじめ対策
12月10日は「世界人権デー」です。日本では12月4日〜10日までを「人権週間」とし、全国で様々な取り組みがされています。
本日、昼の放送で全校生徒に向けて、人権について以下のように話をしました。
自分の意見は違うのに、周りの人の意見に合わせて同調したことはないだろうか。みんなで何か決める時に、一人だけ違う意見を言う人を鬱陶しく思ったり、面倒くさそうに対応したりすることはないだろうか。
我々は集団生活をしているので、集団がまとまり、うまく運営されるようにと考える。それはとても良いことだが、行き過ぎると自分の考えや意見、個性を封じ込めてしまう。そして、大多数の考えと異なる人を退けたり、攻撃したりするようになる。みんなが同じだと波風が立たずに済むが、何もかもが同じ世の中だったら…。
(「ちがいを豊かさに」という本の一節を紹介する)
極端な話だと思うかもしれないが、我々は、普段の生活の中で、知らず知らずの間に、この話に近づいていくような、ものの考え方や行いをしているのではないだろうか。
一人一人に違いがあるからこそ、自分の存在価値がある。そして、自分と違う他の人の意見や考え、個性に触れることができる。それらの違いがあるからこそ、尊敬や感動が生まれ、人生や社会全体が豊かになるのだと思う。
みなさんには、他の人とは違う自分を大切にしてほしい。そして、自分と違う周りの人も、同じように大切にしてほしい。互いが違いを認めて受け入れていくことが、集団がまとまりをもって、うまく運営される本当の方法なのだと思う。
紹介した本は、学校の図書館にある「人権の絵本」というシリーズである。ぜひ読んでほしい。