学校日記

7月6日 自分のよさって何だろう?(放送朝礼より)

公開日
2020/07/06
更新日
2020/10/13

校長室

 今日の朝礼では、「自分のよさって何だろう?」ということについて話をしました。

 「自分のよいところ」と聞いてすぐに思い浮かばなければ、自分の得意なことや好きなことは何かを考えてみてほしい。
 「サッカーが得意」「ピアノを弾くことが得意」「絵を描くことが好き」や、「算数が得意」「図工が好き」、「一輪車に乗ることが得意」「料理を作ることが好き」などを思い浮かべた人がいると思う。これらはみんな、自分が自信を持っていることである。これらに続けて努力し磨きをかけると、さらに上達する。
 何も思い浮かばなかった人は、他の人と比べずに、自分の中だけで考えてみたり、テストの点数などの数字や結果に表れないものを考えてみてほしい。すると、「毎日、体調を崩さず学校に来ることができる」「靴をきちんとそろえて靴箱に入れることができる」「家のお手伝いを続けている」「けんかをしても相手を許してあげられる」「趣味や遊びで熱中して取り組めるものがある」など、みんな素晴らしいことであるが、その素晴らしさが結果として目に見えないので、忘れがちである。
 「遊びに熱中する」なんて、お母さんに「いつまでゲームしているの!」って叱られてばかりで、とてもいいことだなんて思えないかもしれないが、熱中して取り組む中で、何か大切なことを学んだり身に付けたりするので、「熱中できるものがある」ということは素晴らしいことである。
 私は小学生の頃、プラモデルを作ることが大好きだった。お小遣いのほとんどを車やオートバイのプラモデルに費やし、「また、そんなものばかり作って…」と母親からよく叱られたものだ。しかし、プラモデルを作っていると、作り方によって出来栄えに差ができることに気が付いた。それは、見えない内側や裏側までしっかり色を塗って作りこむと明らかに出来栄えがよくなるということだ。
 今はプラモデルを作ることはないが、プラモデルから教えてもらった「見えないところがとても大事で、見えないところにこそ力を入れるべき」ということは、今でも、自分が大切にしていることの一つである。数字には表れない、当たり前すぎて思い浮かばない、不必要だと思ってしまうものこそが、人間が生きていくうえで、とても大切なことなのだと思う。
 
 みなさんの表面からは見えない部分には、どんなよさが隠れているのでしょうか。自分で見つけ出して、磨いてみてください。