2月14日 「お誕生日おめでとうございます!」(「校長室より」)
- 公開日
- 2019/02/14
- 更新日
- 2019/02/15
校長室
今日は、校長としての立場というより、一人の人として、一人の職員として思ったことをお伝えいたします。極めて個人的な私事ですので、目に障るようでしたら、スクロールしてくださって結構です。
今日2月14日(木)朝の出来事です。私は毎朝、まず北門付近で子どもたちを迎え、西門に回り、その後正門に回って子どもたちを迎えています。
今朝もいつもと同じように、北門で子どもたちを迎えていると、「ハイ、校長先生、お誕生日おめでとう! 花束あげるね!」と言って、女の子が差し出してくれたのは、なんとシソの若葉でした。受け取り、よく見ると、米粒よりも小さい薄紫の可憐な花が6つ咲いているのです。「ありがとう!」と言うと「道端に咲いていたから摘んできたよ、どうぞ。」と満面の笑顔と一緒にその可憐な花束?をもらいました。
すぐ横を通る1年と5年の男の子の兄弟も「校長先生、今日お誕生日ですよね!おめでとうございます!」とにこにこして通り過ぎていきました。
昇降口付近に行くと、小さな男の子たちが集まってきて「校長先生、今日誕生日でしょう!いくつになったの?」と聞いてくるので「25歳になったよ。(「気持ちだけは」と小声で)」と言うと、小さい男の子たちは「ヘー、意外に若いんだね。担任の○○先生とどっちが若いのお?」と。周りにいた何人かの6年生が「プッ」と笑いながら、「おめでとうございます!どうですか?25歳になった感想は?」と笑いながら通り過ぎていきました。
その後は、二人の小さな女の子が、手紙を持って来てくれました。中には「こうちょう先生へ おたん生日おめでとうございます。こうちょうせんせいの大好きなところは、いっぱいあります。とくに、ルンルンのときに、『よくできたね』と言ってほめてくれ、こうちょう先生のスタンプをおしてくれることがうれしいです! ○○より」と丁寧な字とかわいいイラストがしたためてありました。私、うれしすぎて思わず泣き笑いでした。
今日は、こんな温かな「オメデトウシャワー」を、100人近い子どもたちからもらったのではないでしょうか。こんなにうれしいことはありません。自分が「おめでとう!」と言ってもらえたことももちろんですが、人のことを祝って声をかけてあげようという優しい心がこんなに育っているんだなあ、と深く深く感じ入りました。
しかし、なぜ今年、こんなに多くの子どもたちから「オメデトウシャワー」をもらったのでしょうか?自分で言いふらしたことなぞありませんし、思い当たる節がありません。
ふと、当時教頭という立場で赴任していた前任校の出来事を思い出しました。ある年の6月のある朝、当時の校長先生が、朝校門付近で子どもたちを迎え終わって職員室に戻るなり「ねえ、今日みんな自分に向かって『校長先生お誕生日おめでとうございます!』と言ってくれるんですよ。『おはようございます。』ではなくて『おめでとうございます。』と、みんながみんな言ってくれるんです。とってもうれしいんですが、なんででしょう?」と。
後で分かったことですが、当時の校務主任の先生が、学校付近の通学路の道すがら、小さなホワイトボードを立て「今日は、○○校長先生の誕生日です!」と書いておいたということでした。それを見た子どもたちが、みんながみんな「オメデトウシャワー」を校長先生に浴びせたというわけです。
きっと今日の「オメデトウシャワー」も、だれか職員の、否、もしかしたらどなたか保護者の方の、子どもたちへのアドバイス!?があったからなのではないでしょうか? 職員は皆、にやにやしているだけで誰も本当のところは口を割りませんので真相は分からないのですが・・・。
本校は今年度、「ファミリー朝西」を合い言葉に、温かい心がすくすく育つよう、全職員で児童を導いています。今日は、自分自身、朝日西小学校での忘れられない一日でもあり、かつ、今後も、一つの家族のように、分かり合い、高め合い、時には慰め合いながら、「命を大切に 命を輝かせて」生きる児童の育成に励んでまりたいと、心に刻んだ一日でもありました。