3/19 卒業式 校長はげましの言葉より
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
できごと
校庭の桜のつぼみもふくらみ始め、春らしさが感じられるようになりました。
本日、一宮市立千秋東小学校第三十九回卒業式を挙行するにあたり、多くの保護者の皆様にご臨席を賜り、感謝申し上げます。ありがとうございます。
本校を巣立つ三十四名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
今、一人ひとりに卒業証書を渡しました。真剣に受け取るまなざしに、新たな気持ちで頑張ろうという意気込みが感じられました。そして、皆さんが手にした卒業証書には、6年間の学び、数々の思い出が込められていると思います。
私と皆さんが共に過ごした三年間は、とても思い出深いものでした。四年生の時、皆さんのクラスの算数の補助として、ノートへの丸付けなど、勉強の手助けを行いました。体育の水泳では、皆さんと一緒にプールに入り、水泳指導も行いましたね。覚えていますか?その時のみなさんの素直で笑顔あふれる姿から、たくさんの元気をもらっていたことを思い出します。そして、今日に至るまで、勉強や運動をはじめ、どんな時でも全力で取り組み、困っている友達や下級生がいると、笑顔で声をかけ、温かく手を差しのべてきた皆さんを、いつも頼もしく感じていました。皆さんは、全校児童のお手本であり、私にとっての誇れる「東っ子」です。
そんな皆さんへのはなむけに、「自分らしく生きてほしい」という思いを込めて、「赤い花は赤く」という、私の好きな詩を贈ります。
赤い花は 赤く 白い花は 白く
自分の個性を生かして 力いっぱい
自分のために咲けばいいのです
赤い花は 赤く 白い花は 白く
お互いのよさを認め合い 心やさしく
ひとのためにも咲けばいいのです
自分のことだけ考え 他人の迷惑をも思わず
善悪の判断のないまま咲いた花は どんなに大きく
美しくても 人生の実をつけることはないでしょう
赤い花は 赤く 白い花は 白く
それぞれが助けあい 励まし合い 謙虚に 誠実に
世のため咲けば もっといいのです
もっと輝くのです
人は誰もが自分らしく生きたいと願います。そのためには、自分らしさとは何かを自分自身に問い続け、それを受け入れ、尊重していくことが必要です。この努力を積み重ねれば、自分の中に強い心や挑戦する力が生まれ、自然とまわりの人を思いやることができるのです。自分らしく生きることは、令和の時代を生きる私たちに求められている大切なことだと思います。
皆さんは、それぞれに素晴らしさをもち、それぞれにキラキラ光る輝きを放っています。そこからにじみ出る皆さんの優しい笑顔に、この三年間癒され続けてきました。これからも、その優しい笑顔を持ち続けてほしいと心から願っています。そして、自分らしく生き生きと、今の自分に自信と誇りを持ち、「夢や目標」に向かって大きくはばたいてほしいと思います。
最後に、もうひとつお願いがあります。
皆さんが、こうして立派に成長してこれたのは、ご家族や地域の方々、そして先生方の温かい見守りや励ましがあったからこそだということを忘れてはなりません。これからも、そういったまわりの方々への感謝の気持ちを忘れずに、いつでも素直に「ありがとう」が言える人になってください。
保護者の皆様、本日はお子様のご卒業本当におめでとうございます。お子様が立派に成長されたことを心からお慶び申し上げます。6年間、様々なご苦労があったこととご推察いたしますが、きょうのこの晴れ姿をご覧になり、その苦労も喜びに変わったことかと思います。これからも、温かく、かつ厳しい目で、お子様の成長を見守っていっていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
さあ、旅立ちの時。
皆さんのさらなる成長と活躍、そして幸多からんことを、心よりお祈りし、私の言葉といたします。
令和2年 3月 19日
一宮市立千秋東小学校長 櫻井 儀久