学校日記

7/2 「器」(うつわ)の大きい人に(全校朝礼)

公開日
2018/07/02
更新日
2018/07/02

できごと

 本日の全校朝礼での校長先生のお話は「器」(うつわ)についてでした。その内容を紹介します。


 皆さんには、「器(うつわ)の大きい人」になってほしいと思います。
 器というのはコップやバケツといった入れ物、容器のことですが、「器の大きい人」という場合は、「心の入れ物」のことを言います。

 現在、ワールドカップが開催されています。日本は予選リーグを突破して、いよいよ決勝トーナメントの試合が行われます。とてもすごいことですが、それよりもっと世界を驚かせているのが、日本のサポーターの人たちです。

 前回のワールドカップでも、今回でも、勝っても負けても、日本のサポーターの人たちは自分のゴミだけでなく、他の人の捨てたゴミまで集めて片付けています。これが世界の人々を感動させています。こういうことが出来るのが「器の大きい人」です。

 器が小さいと、喜びが心からあふれ出てしまうので、自分勝手な喜びになってゴミをポイ捨てしても平気なのです。
 また器が大きい人は、自分の喜びだけでなく、他の人の喜びも自分の器に入れることができるので、自分にとって嬉しいことでなくても、他の人と一緒になって心から喜んであげることができます。

 器の大きい人は、悲しいことがあった時でも、他の人の悲しさも入れてあげることができるので、どんな時でも人に優しく接することができます。
 器の小さい人は、何かしゃくにさわることが起きると、怒りがすぐに器からあふれ出してしまって、周りの人をたたいたり、相手を傷つけたりする言葉を言ってしまったりします。

 要するに、器の大きい人は、本当の意味で心が優しい人です。心が広い人です。

 器は、努力によって大きくすることができます。今回のワールドカップの初戦で、日本はコロンビアと対戦しました。試合後、日本のサポーターがゴミを拾う姿を見て、コロンビアのサポーターもゴミを拾い始めたそうです。そして、セネガルと対戦した後も、セネガルのサポーターも一緒にゴミ拾いを行いました。対戦相手であっても日本のサポーターを見習って、ゴミ拾いを始めたのですね。皆さんも、自分の周りに「器の大きい人」がいるはずです。その人を見習うことによって、自分の器を大きくすることができます。先生は、皆さんの「器」がどんどん大きくなっていくことをうれしく思いますし、とても楽しみにしています。