新しいステージへと歩みを進めるみなさんへの「はなむけの言葉」」として、「今、ここ、自分」という言葉を送ります。みなさんは修学旅行で座禅体験をしましたが、この「今、ここ、自分」という言葉は「禅」の教えであり、詩人の相田みつおさんも詩の中で紹介している言葉です。

「人はつい過去を悔んだり、まだ来ていない未来を心配したり、他の誰かのことを気にしたりしてしまう。でも、そんなふうに考えていては自分らしさを発揮することはできない。過去でも未来でもない『今』を大事にして、他の場所ではない『ここ』で一生懸命に『自分』をみがいて生きていくことが大切！」という意味がこの言葉にはあります。

「今」

この瞬間を全力で生きること、その一瞬一瞬の積み重ねでみなさんの未来は作られます。

「ここ」

それはみなさんが今いる場所、そしてこれから進む道です。みなさんが過ごした「ここ」大和東小学校が、未来への土台に必ずなってくれます。中学校という新しいステージになる「ここ」でも、そこにしかない出会いや経験を大切にしてください。

そして「自分」

みなさん一人一人は、まさにこの世界にたった一つの光です。誰かにかわることができない自分だけの価値があります。その自分を大切にしてください。そして、周りにいる人たちもまた、同じようにかけがえのない存在です。周りの人たちと支え合い、助け合い、楽しさや喜びを感じながら、新しい世界を豊かに彩ってほしいと思います。

これから進む道にはさまざまな出来事が待っています。つらいとき、苦しいときがあるかもしれません。どんなときも「今、ここ、自分」を大切にがんばってください。そして、みなさんのまわりには、いつもみなさんの幸せを願い、支えてくれる人が必ずいます。そのことも忘れずに、感謝の気持ちを胸に、夢に向かって進んでくれることを心より応援しています。