学校日記

4月22日(月) リーダーを経験させる

公開日
2013/04/22
更新日
2013/04/22

校長室便り

「うちの子は、班長は無理。負担です。できないと思います。誰かほかの人にしてください。」「通学班の班長をちゃんと指導してください。班長には向いていないと思います。」どちらも年に数回、職員室にかかってくる電話です。通学班で何かうまくいかないことがあって、その子が班長としてうまく対応ができないという不安な気持ちで電話を掛けてこられたのだろうと思います。
一人一人が安全に学校に登校できるようにするために、通学班を組織して登校しています。
班長もリーダーの一つです。リーダーに求められる適性は、知能、決断力、責任感、コミュニケーション能力、一人ひとりを大切にする能力などさまざまあります。通学班の班長に求められる適性は、小学生ですからみんなをまとめる力が主なものでしょう。
登校の様子を時々自転車で見て回っています。どの通学団の班長も一生懸命に班の子をまとめて登校しているし、他の子も班長に協力しようという気持ちでいることがよくわかります。新学期に入り、1年生の手を引いて小さな子の歩幅に合わせ、気を使って歩いている子や昨年度まではふらふらしていた子が、班長になり、責任感を持ってまとめているなど本当によく頑張っています。
しかし、何と言っても小学生ですから経験が少なく、自分の気持ちを伝えたり相手の考えを受け止めたり、全体を見通す力はまだ十分に育っていません。自分が理解できない行動をする子に対してきつい言葉で注意したり、引っ張ったりすることが予想されます。どんな困難な状況でも班長さんは、集団をまとめるという強い気持ちで頑張ってほしいと思います。周りの人も、班長だから、高学年だからこれくらいできて当たり前という目で見るのではなく、「リーダーを経験させることを通して人を育てる」「リーダーに協力する」という気持ちが大切と感じます。
また、学校には児童会、学級会、委員会などのほかに、掃除、給食、通学班、生活班、遠足の活動班など様々な集団や組織があります。通学班と同じでこれらの集団には、リーダー役がいます。学校は、リーダーの仕事を学ぶところです。周りの人のために働き「自分はみんなのために役立っている」という気持ちをいっぱい感じ取ってほしいと思います。大和東小学校は、みんながチャレンジする学校、人が育つ学校を目指しています。よろしくお願いします。