6月25日(月)長沼 健氏の言葉
- 公開日
- 2018/06/25
- 更新日
- 2018/06/25
校長室便り
ワールドカップが開催されています。日本代表チームの活躍に、大いに盛り上がっています。今日の朝礼では、それにもちなんで長沼健氏のエピソードを話しました。
まず、長沼健氏の経歴を簡単にご紹介します。(1930年生まれ2008年逝去)
長沼氏は、今から50年前に開かれたメキシコ・オリンピックで日本のサッカーチームが、銅メダルをとったときの監督です。また、Jリーグの創設や2002年の日韓ワールドカップの開催にも尽力しました。サッカーを今日のように人気スポーツに押し上げた第一人者だと言われています。
さて、長沼氏は講演会などで「サッカーが上手くなるためには、二つのものが必要だ」という話をよくされていました。
子どもたちに「二つのものとは何か」を考えさせたところ、やる気、練習などを思い浮かべた子が多かったです。皆様はいかがでしょうか…。
長沼氏は全く違い、「あいさつ」と「整理整頓」だと言っています。誤解のないように子どもたちにも話しましたが、長沼氏は「練習が必要ない」と言っているわけではありません。それは当然こととして、「いくら練習してもあいさつや整理整頓ができない選手は、上達しないし一流になれない」と言っているのです。
講演会で次のような質問をした人がいました。「あいさつや整理整頓ができなくても、サッカーが上手くなる人は、少しはいるのではないですか」
それに対する長沼氏の答えが印象的です。「いません。絶対にいません。わたしは、何千人という選手を育ててきましたが、サッカーが上手くなる人は、必ず自分からあいさつができ、整理整頓ができるのです」
いかがでしょうか。第一人者の言葉だけに大いに重みがあります。
余談を一つ。この話を聞いたプロ野球ジャイアンツの名監督(V9達成で著名)、川上哲治氏は「プロ野球の世界も全く同じだ」と言っています。
*写真2・3は長沼 健氏の写真です。