5月29日(月)「朝がくると」 まど・みちお
- 公開日
- 2017/05/29
- 更新日
- 2017/05/29
校長室便り
今日の朝礼では、まず小学生陸上選手権大会(5/21)に出場した選手の健闘をたたえました。
そして、次のような話をしました。<概 要>
最近、うれしいなと思ったことを話します。…二つ目は、皆さんの登校時間が早くなったことです。毎朝校門に立っていますが、ほとんどの人が8時に少し過ぎには登校できています。加えて、しっかり並んで登校できている班も増えてきました。
これは、皆さん一人一人が、「朝、なるべく早く家を出よう」とか「きちんと並んで登校しよう」と心がけたおかげです。もう一つ理由があります。それは、班長や副班長、あるいは高学年の人で、自分の役割をがんばって果たそうとする多くなったためだと思います。
その他でも、自分の役割や仕事に一生懸命取り組んでいる人を多く見かけます。委員会もその一つです。いろいろな委員会が熱心に活動してくれているお蔭で、私たちは気持ちよく学校生活が送れています。清掃もそうです。がんばって清掃に取り組んでいる場所は、やはりきれいに整っていて気持ちもよいものです。
これは学校だけの話ではなく、世の中はみんなそうです。いろいろな人が、それぞれの役割や仕事をがんばっているので、私たちは気持ちよく安心して生活が送れているのです。世の中・社会はそうやって成り立っているのです。
そんなことを表した詩を紹介します。
作者の まど・みちお さんは、皆さんがよく知っている歌「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「1年生になったら」などの詩を書いた人です。
【朝がくると】まど・みちお
朝がくると とび起きて
ぼくが作ったものでもない水道で 顔をあらうと
ぼくが作ったものでもない
洋服を きて
ぼくが作ったものでもない
ごはんを むしゃむしゃたべる
それから ぼくが作ったものでもない
本やノートを
ぼくが作ったものでもない
ランドセルに つめて
せなかに しょって
さて ぼくが作ったものでもない
靴を はくと
たったか たったか でかけていく
ぼくが作ったものでもない
道路を
ぼくが作ったものでもない
学校へと
ああ なんのために
いまに おとなになったら
ぼくだって ぼくたって
なにかを 作ることが
できるように なるために