4月9日(水) 令和7年度入学式
- 公開日
- 2025/04/09
- 更新日
- 2025/04/09
校長室
本日、尾西第二中学校体育館において、令和7年度入学式を挙行いたしました。74名の新入生を迎え、新任式、入学式、始業式の3本立てで行いました。背筋がピンと伸び、凛々しい顔つきで臨むことができ、たいへん立派な姿を見ることができ、うれしく思いました。
入学式で述べた式辞の一部を紹介します。
胸膨らませての74名の新1年生の皆さん、ご入学、本当におめでとうございます。在校生・先生方とともに皆さんの入学を心よりお待ちしておりました。保護者の先月卒業生が去った後、少し寂しくなった学校ですが、新1年生を迎え、久しぶりに3学年がそろい、急に学校の中が明るくなったような気がします。ここにいる251名の皆さんは学校にとってすべて大切な人であり、皆さんの持っている力すべてが学校にとって必要な力です。そのことをまずは忘れないでください。
今日の入学式に際して、皆さんの持っている「力を磨く」「力を合わせる」という2つのことをお話ししたいと思います。
まず、「力を磨く」ということについて。ある大きな会社の社長さんが、「会社にとって必要なのは、能力のある社員ではない。いい仕事をするために、一生懸命やろうとする意欲のある社員である。」ということを言ってらっしゃいました。少しぐらいの能力があることよりも、意欲がある人の方が力を磨き、よい仕事ができるというのです。今の皆さんに言い換えることができます。勉強でも、部活動でも、大切なのは能力があるかどうかではなく、できるようになろう、やってみようと頑張る意欲をもっているかどうかということなのです。もし、自分は勉強もできる、運動もできると思い込んでいて、努力する意欲が欠けていたら、それ以上は成長しないのです。
(中略)
中学生である、大人に近づいていくというのは、自分で考え、自分で動こうとする意欲をもてるようになることだと私は思います。これを「自立」と言います。意欲をもって努力し、さらに実践につながるよう、ぜひ自分の力を磨いてください。
次に「力を合わせる」ことについて。人が集まるところには、人と人との関係で何かが起きることがよくあります。よいことが起こるか、いやなことが起こるかです。力をうまく合わせた時には、よいことが起こる。力がばらばらになっている時は、いやな状態になってしまいます。これは学校でも家庭でも、そして社会にでても同じです。周りから何かをやってもらいたいと期待すると、自分の思いとの違いが起こり、なんだか物足りない気持ちになり、人間関係はうまくいきません。反対に、周りのために何か自分にできることはないかと考えていくと、案外人間関係はうまくいくものです。
中学生である、大人に近づいていくというのは、何かをやってもらうのではなく、何かをやってあげるという姿勢をもつことだと私は思います。これを「貢献」と言います。みんなのために何かをやってあげるという気持ちでいれば、みんなの力は1つになり、きっと楽しい学校になっていくと思います。
今日は2つのことをお話ししました。皆さん一人一人が、大切な力をもっています。その力をさらに磨いてほしい。力を合わせてほしい。そのためにどうするかということです。
最後になりましたが、保護者の皆様、(中略)小学校の頃とは愛情のかけ方は少し違ってくると思いますが、うまく距離を取りながら見守り、励ましてあげていただきたいと思います。
一宮市立尾西第二中学校 校長 伊藤直幸