学校日記

4月7日(金)令和5年度 入学式・始業式 式辞〜校長室より〜

公開日
2023/04/10
更新日
2023/04/10

校長室

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4月7日(金)に入学式・始業式を行うことができました。
あいにくのお天気ではありましたが、新1年生86名全員が式に参加できたことを大変うれしく思います。

入学式・始業式で述べた式辞を紹介いたします。

<入学式式辞>
自然界の生命の誕生が感じられるこの春のよき日。令和五年度、尾西第二中学校の入学式を挙行できますことを心から感謝申し上げます。
八十六名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。皆さんの尾西第二中学校での新しい生活が始まりました。おそらく今は、少し不安を抱きながらも、夢と希望を抱き、とてもわくわくした気持ちでいることでしょう。そのわくわくした気持ちを持ち続け、中学校三年間で、もっと自分を磨き、さらに輝きを増していきましょう。

その輝きを増すために、三つのことをお話しします。
 一つ目は、「根気よく学習しよう」です。
みなさんが、将来、義務教育を終え、社会の一員として活躍するのは、十年前後たった頃です。今の時代は、社会の変化が目まぐるしく、先がはっきりと見えないとよく言われています。そのような中、皆さんが楽しく、充実した生活を送るためには、中学卒業後も、いつでもどこでも学び続けなくてはなりません。だからこそ、中学校では、知識だけではなく、学習するための方法や学ぶことの楽しさや喜びを感じとってもらいたいのです。積極的に授業に参加し、やってみたいことや、知りたいことを根気よく学習していくことが大切です。本校の先生たちが、みなさんをしっかりとサポートするので、一緒に頑張っていきましょう。

 二つ目は、「新しい自分を発見し、違いを認め合おう」です。
中学校は、集団生活の中で、将来にわたって生きていくために大切なことを学び、準備する場です。豊かでたくましい「生きる力」を身につけてもらいたいと思います。そのためには、学習の知識からだけでなく、友達や周りの人との関係を通して、自分自身をしっかりと見つめ、自分のことをよく知りましょう。自分の得意なこと、苦手なことなど、自分の中に、これまで知らなかった新しい自分を発見してください。それは、大きな喜びと自信につながります。
また、集団で生活する学校には、色々な人がいます。自分とは、性格、体格、考え方、物事のとらえ方、感じ方が違う人がいます。しかし、それが当たり前です。違うからこそ、様々な場面を通して、知らない自分を発見するチャンスがあるのです。考えが自分と違うからといって、相手を責めたり、非難したりするような自分中心な人には、ならないでください。友情は、喜びを2倍にし、悲しみを半分にしてくれます。新しく出会う友達と、お互いの良さを学びあいましょう。

 三つ目は、「夢や目標に向かってチャレンジすること」です。
どんなに小さな夢や目標であってもいい。何かにチャレンジし、その達成感を味わってください。チャレンジすることで、ワクワク感が生まれ、自分を輝かせることができます。
「念ずれば、花開く」という言葉があります。何事も一生懸命に祈るように努力すれば、自ら道は開ける、夢や目標が叶うという意味です。
また、ナポレオン・ヒルという人は、「思考は現実化する」という言葉を言っています。つまり、思ったり考えたりしていることが、現実になっていくということです。もう無理だ・・・と思えば、それを脳が無理だと決めつけて、無理な状態を生み出すのです。
最近では、侍ジャパンが世界一を制覇しました。おそらく、監督・選手たちは、それぞれが、かなりの努力はしたことは言うまでもありません。自分たちが絶対に優勝するんだ!という強い意志のもと、自分たちの優勝するイメージを頭に描き、気持ちを最高潮に高めて、試合に臨んだ結果です。
ぜひ、みなさん、自分の可能性を信じて、たくさんチャレンジしていきましょう。
 
 最後になりましたが、保護者の皆様、お子さんのご入学、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
私を含め全教職員が一丸となり、お子さんを大きく伸ばしたいと考えています。そのためには保護者の皆様の協力がなくてはなりません。保護者の皆様と教職員が手を携え、子どもたちの成長を温かく見守っていきたいと思います。保護者の皆様の今後のさらなるご支援・ご協力をお願いして、式辞とさせていただきます。


<始業式の式辞>
     
 新2・3年生のみなさん、進級おめでとうございます。
昨日も、2、3年生のみなさんが新入生のために式場の準備や清掃を一生懸命してくれました。素晴らしい姿でもあり、先輩として頼もしい限りでした。本当にありがとう。
新入生と同様、今、新たな決意を胸に、式に臨んでいることと思います。
 先ほどの式辞でも述べましたが、夢や目標を抱き、それに向かって突き進んでいきましょう。ぜひ、心を入れ替えて、ステージをワンランクアップさせましょう。心を入れ替えるを言葉を入れ替えると置き換えてみてください。言葉は相手に伝えるだけのものではなく、私たちは、いつも自分の話す言葉を、自分でしっかりと聞いています。だからこそ、「もう、無理、もうできない。めんどくさい。どうせ私なんか」と、努力をしないであきらめてしまう言葉は使わないほうがいいですね。「もっともっとうまくなりたい」とか。「できるようになるぞ」という前向きな言葉を大切にしましょう。自分がどのような言葉を日頃使うかで、自分の成長のスピードが大きく変わっていくでしょう。
 
 続いて、昨年度から、私が大切にしているキーワードがあります。
2・3年生は、もうわかっていますね。Love&Beautyです。
この二中を、
“Love&Beauty”があふれる学校
になるよう、昨年度教職員・2・3年生の皆さんとがんばってきました。今年度も引き続き、Love&Beautyをキーワードとしていきます。
新入生の皆さん、そして、保護者の方にも知っていただきたいので、お話します。

一つ目の「love」です。これは、本当に大きなもので、目に見ることはできず、心で感じるものです。
 まずは、自分を大切にすることです。命を大切にし、自分をぜひ好きになってください。次に相手や他人をいたわり、大切にすることです。ですから、いじめは絶対にしてはいけません。また、家族を大切にすること。物を大切にすることです。自分の持ち物、友達や学校の物を大切に扱うことです。そして、地域の人たちや郷土を大切に思う郷土愛。世界中の人への人類愛です。人は決して一人では生きていけません。周りの人たちに支えてもらっています。いつもまわりに感謝しながら生きていきましょう。 
 さらには学びです。向学心は、英語でLove of learningと言います。勉強に一生懸命取り組むこともLove。もちろん、スポーツや音楽への熱い想いもloveです。夢や目標をもってチャレンジする力もlove。つまり、loveは私たちが生きていくうえで、必要不可欠なものと言えますね。

 二つ目の「beauty」。まずは、美しい環境です。整理整頓され、掃除の行き届いている美しい環境で生活をすることで、心が落ち着き、ゆとりが生まれ、物事に対してじっくりと考えたり、取り組んだりすることができます。それと同時に、心地が良くなります。
そして、礼儀正しく、あいさつなど当たり前のことをしっかりと行ったり、人にやさしく接したりすることで、美しい心の持ち主になります。
 また、美しい音楽・風景・言葉・作品・人の姿など、美しいものに触れることで、感動する気持ちが生まれ、感性が磨かれます。

 生徒のみなさん、たくさんの愛を感じ、与えあえたらいいですね。そして、いつも人間的な美しさを求めて過ごしていけたら、二中は、日本一あたたかく、Love&Beautyがあふれる素敵な学校になりますね。みなさん、一緒に、人間力を高めていきましょう。
 そして、コロナを乗り切ってきた皆さんのパワーを生徒総会、体育大会、合唱コンクールなど、素晴らしい伝統行事に生かしていきましょう。皆さんの活躍に期待します。

令和5年4月7日
一宮市立尾西第二中学校長 戸田恭子