学校日記

12月23日(火)2学期終業式を行いました

公開日
2025/12/23
更新日
2025/12/23

校長室から

11月中旬のインフルエンザ大流行を乗り切り、屋内運動場にて全校生徒が集まって2学期終業式を行いました。校門の桜の木の葉はすっかり落ちてしまったと思いきや、まだしがみついている葉も数枚。それぞれのペースで季節や時間をやり過ごしているのだなと感じました。

式後には、

生徒指導担当からは、以下の話をしました。

・2学期は実り多い時間となった

・犯罪に巻き込まれない

・SNS等によるインターネットトラブルに注意

・命と心を大切に、悩みへの向き合い方、抱え込まず相談

安全指導担当からは、以下の話をしました。

・イベントがたくさんある、自転車の利用について注意

・左側を1列で走行する

・ライトを早めに点灯する

・ながら運転しない


校長からは、以下のような話をしました。

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今年の漢字は「熊」でした。熊が山から人間が暮らす地域に降りてくることが多くなり、人々の生活が危険にさらされるという報道が毎日のようにありました。これは人間側の都合と感じ方で、熊からすると何をどう感じ、そのような行動にうつったのでしょうか。食糧不足、環境の変化、気候変動など、人間の生活圏の広がりなどが原因だといわれていますが、そのすべてに人間が関係しているように思えてなりません。

人間が自分たちの生活向上を追求する中で、熊も自分たちの生活向上や生きるための対応をしているのだと思います。


では、一人一人が違う「人」と「人」はどうでしょうか。

自分の夢や希望を追求し、努力したり新たなことにチャレンジしたりすることは、「生きる」という意味で、とてもすばらしいことです。しかし、それ以上に、そのとき周囲の人が応援してくれる自分でいられるかどうかが重要です。損得ではありません。共に生きるという視点です。


ここで、「感じること」について考えたいと思います。

人間の基本的な感情は、喜び、怒り、悲しみ、楽しみをまとめて喜怒哀楽と言われています。感じたことの表現は、表情、言葉、行動に表れます。表すこともできます。私たち人間は、これらを互いに感じ取る力をもっています。ただ、場面によってそれが発揮されない場合に、摩擦やすれ違いが起きてしまいます。自分を知ること、他者を知ること、そして、自然を知ることの三つをいつも心にとどめてほしいと思います。


先日行ったアンケートから、学習に関する内容では、4月からは向上しているものの、経年で見てみると、「(2)道具を大切にし,約束を守って使います。」の項目について低下が明らかになっています。また、授業に関する内容では、「(4)授業では,対話活動により,聞く力,話す力,伝える力を伸ばし,いろいろな考えを共有することができていましたか。」の項目について低下がみられます。 項目によっては、学年ごとに違いが見られます。各学年の先生方は、振り返りを行い、改善策を練っていますので、3学期には先生方と共に、すべての項目の向上を目指して学びを進めてほしいと思います。


もう一つの生活に関するアンケートからは、「(5)やりたいことや目標をもっていますか」「(6)自分には、よいところがあると思いますか」の二つの項目について、4月からも昨年度からも低下していることが気になります。みなさん一人一人が、今、そして将来、やりたいことや夢、なりたい自分を考え、その中で、それぞれが自分のよさを感じ取れるよう、共に向き合っていきたいと思います。


チーム千秋中。誰も取り残さず、取り残されず、より一人一人がみんなの中でしっかりと自分の道を探して歩んでいける新年にしたいと思います。

千里の道も一歩から。その一歩を毎日踏み出すためには、命が何より大切です。これからいくらでも開けていくであろう道を閉ざさないよう、安全に十分に気をつけて冬休みを過ごしてください。