12月8日(木)オンラインでの校長先生のお話
- 公開日
- 2022/12/08
- 更新日
- 2022/12/08
校長室
本日、校長先生が午後出張のため、朝の時間帯に校長先生のお話を聴きました。校長先生のお話の概要を紹介します。
【校長先生のお話の概要】
はやいもので12月も第2週である。あと2週間ちょっとで2学期も終わりなので、これから2学期のまとめをしっかりと行ってほしいと思う。
3学期になると3年生は私立高校・公立高校の入試があるし、2年生は3年生0学期、1年生は2年生の0学期ということになるので、新しい学年でよりよいスタートが切れるように3学期を充実させて欲しいと思う。
さて、みんなは「人権週間」という言葉を聞いたことがあると思う。今ちょうど人権週間である。
そもそも【人権とは何か?】ということになる。
「人権」とは何かというと、一人ひとりが生まれた時から持っている「自分らしく生きる」権利のことである。
【人権週間】に私たちは何をすればよいのだろうか。
毎年12月4日(日)〜10日(土)を、人権週間という。駅や公共の施設などにも人権週間のポスターが貼ってあると思う。この人権週間何をしたらよいのかというと、簡単に言うとこの一週間で「自分も友だちも一人ひとりが違うことを知って、それぞれの違いを大切にすること」を考えてほしいということである。
自分のまわりの友だちを見渡しても、みんながみんな違うように、全部が同じ人なんて誰もいない。
一人ひとりの違いを認めたり、自分や友だちの良いところを見つけたりして、それぞれが大切な存在であることを改めて考えてほしいと思う。
先日映画鑑賞会で「1リットルの涙」という映画をみた。
この映画は、難病と闘い、短い生涯を懸命に生きた木藤亜也さんの日記をまとめた「1リットルの涙—難病と闘い続ける少女亜也の日記—」とお母さんの潮香さんの著書「いのちのハードル」が原作となって映画化されたものである。
みんなも絶望的な状況でも、必死に頑張る亜也さんとそれを支える家族や友だちの前向きな姿から、いろいろと考えさせられることが多かったのではないだろうか。
校長先生は、この映画を見て中中生のみんなが「どのような感想を持ったのだろうか」「この映画が訴えかけていることを中学生がきちんと受け止めることができるだろうか」と考えた。「ただ単に、亜也さんがかわいそう」という感想だけで終わってしまうのではないかと心配をしたが、生徒のみんなの感想を読ませてもらって、深く考えてくれている生徒がたくさんいたことをうれしく思った。
映画の意図を深く理解をしてくれている感想がたくさんあったが、長い文章の一部を抜粋して2つ紹介する。
〇 どれだけ多くのつらいこと,悲しいことがあっても,生きることをあきらめず,支えてくれる周りの人に感謝できる主人公の亜也さんは本当に強い人だと思います。「不便だけど不幸ではない。」という言葉を聞いて,不便なことを変えることはできないが,自分の心持ちは自分で変えることができるので,何でも前向きに考えようと思いました。
〇 彼女は自分にできることはないかと前を向きました。彼女が強く生きることができたのは,友達や家族などに恵まれていたからだと思います。今までの彼女の行いや人柄が最終的に自分の生きる力として返ってきたのだと思います。
こんなに深い考えを持ってくれたことに本当に感心をした。
「1リットルの涙」という本の表紙絵は、詩人の須永博士(すなが ひろし)さんが亜也さん本人に頼まれて描いたものである。須永さんの詩は、中部中の昇降口に掲げてある「本気を出せばなんでもやれる」をはじめ、廊下や図書館などところどころに掲示してあるのでまた見てほしい。その須永先生の「道」という詩を一つ紹介する。
「道」
つらいときほど 自分の道が見えます
苦しいときほど 人のやさしさが心をうちます
人生がとざされているときほど
今日を精一杯生きることに力をそそぎます
今日わたし 自分の運命とたたかいます
絶対負けない
2学期も残り2週間ちょっとである。残りの日々を充実したものにできるように頑張ってほしい。