6月18日(金)中部中の校庭に咲く「ドクダミの花」(校長先生より)
- 公開日
- 2021/06/18
- 更新日
- 2021/06/18
SDGs
中部中の校庭のところどころに「ドクダミの花」が咲いていることに気がついていますか。ドクダミは全草に独特の臭いを持った多年草です。葉茎を摘(つ)んだり、傷つけたりすると悪臭とも言うべき臭いを放ちます。ドクダミのこの独特な臭いは葉茎だけでなく、花にもあります。一度臭いを嗅いでみるといいですよ。とてもくさいにおいがします。
ドクダミは日陰の湿地を好みます。地下茎を縦横無尽(じゅうおうむじん)に張り巡らせ、辺りを埋め尽くすように繁茂するので、気がつくと裏庭がドクダミだらけだったということになりかねません。
悪臭のイメージばかりが先行しているドクダミですが、実は真白でとても可愛らしい花を咲かせます。ドクダミの花は初夏の5月頃から夏にかけて咲き誇ります。
ドクダミの白い花びらのように見える部分は実は葉が変化した総苞片(そうほうかた)で、花は中心の突出した黄色い部分のみです。ただし便宜上、この白い総苞片(そうほうかた)を花と呼んでいます。
身近な場所に自生しているドクダミの花は、多くは花びらのような総苞片が4〜5枚の一重咲きですが、ドクダミには八重咲き種もあるそうです。八重咲きのドクダミはおよそドクダミの花とは思えない、原種のバラのような可愛らしさだそうです。一度調べてみてください。
ドクダミの花は、白い総苞片の中心に突起した黄色い花がとても印象的です。薄暗い日陰でも花をたくさん咲かせるので、景色を明るくしてくれます。
中中生のみなさん。ドクダミを1輪、小さな花瓶に生けるだけで楚々とした風情が楽しめます。摘み取ると臭いが気になりますが、水に浸けてしまえば悪臭はしませんので、お庭にドクダミが咲いたら、生けて楽しんでみてはどうですか。