8月18日(火) ウェブ展覧会【3年理科レポートより】
- 公開日
- 2026/08/18
- 更新日
- 2026/08/13
3年
【生徒作品紹介】なぜ?色つきスティックのりは塗ると色が消えるの?中学3年理科(化学・イオン)レポート
みなさんは、塗ると青い色がついているのに、時間が経つと透明になる「消えいろスティックのり」を使ったことがありますか?
「不器用だから塗った場所がすぐ分かるのは助かるけれど、なぜ時間が経つと消えるんだろう?」
今回は、そんな日常の素朴な疑問を化学(イオン・pH)の視点から深く掘り下げた、中学3年生の理科レポートをご紹介します!
実際のレポートはこちらから➡3年理科イオンレポート『なぜ?色つきスティックのりは塗ると色が消えるの?』
💡 テーマ「なぜ、色つきスティックのりは塗ると色が消えるのか?」
このテーマを選んだ理由
「不器用な僕はのりがはみ出してしまったりするので、いつも青色のスティックのりを使っている。塗っていない場所がすぐにわかるのでとても助かる。時間が経つと、青色が消えて透明になるが、なぜなのか?疑問に思ったから。」
日常生活で当たり前に使っている文房具の「便利さ」の裏にある科学に目をつけた、とても素敵な着眼点ですね!
🧪 青色から「無色透明」になる仕組みとは?
レポートでは、のりの成分や化学反応のメカニズムについてしっかりと調査・考察がなされています。
1. スティックのりの成分
のりには、接着剤となる成分(ポリビニルピロリドン)や固形にするための成分(脂肪酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなど)のほかに、「フェノールフタレイン」というpH指示薬が含まれています。
2. 色が変わるメカニズム
理科の実験でおなじみの「フェノールフタレイン」は、以下のような性質を持っています。
アルカリ性 ➔ 青色(※のり専用に調整された反応)
酸性・中性 ➔ 無色
塗った直後のスティックのりはアルカリ性のため、青色に見えます。 しかし、紙に塗った後は……
空気中の二酸化炭素に触れる
紙自体の酸性成分と反応する
乾燥して水分が失われる
これらの作用によって「中和」が進み、中性・無色透明へと変化していくのです!
🔍 身近なもののpH(酸性・アルカリ性)もチェック!
レポートの中では、日常にあるさまざまな液体・物質のpHについても図付きで分かりやすくまとめられていました。
酸性(pH 1~6):胃液(pH2)、酢、みかん、コーヒー(pH5)、牛乳
中性(pH 7前後):水道水、血液、涙
アルカリ性(pH 8~14):セッケン(pH9〜10)、のり、植物の灰を入れた水、塩素系漂白剤(pH12〜13)
身の回りのものがどの性質をもっているかを知ると、理科がぐっと身近に感じられますね。
👶 ほかにもある!pH指示薬を使ったアイデア商品
フェノールフタレインのようなpH指示薬は、のりだけでなく「赤ちゃん用の紙おむつ」などにも活用されています。 尿のアルカリ性に反応してラインが黄色から青色に変化することで、交換のタイミングが一目でわかる仕組みになっています。
✏️ 作者の感想・振り返り
「pH指示薬は、液体の酸性・アルカリ性を調べるためだけのものだと思っていたが、一目で分かりやすく表示してくれる役割もあってすごいと思った。 他にもpH指示薬を使った商品がないか調べてみたいし、pH指示薬を使うことでもっと便利になるものがないのか考えてみるのもおもしろいと思った。」
🌟 先生より(まとめ)
ただ教科書の知識を暗記するだけでなく、「なぜだろう?」と思った疑問を自ら調べ、身近な製品や技術に応用されている例まで視野を広げることができた非常に優れたレポートでした!
日常の中には、まだまだたくさんの「科学のふしぎ」が隠れています。みなさんも身の回りの「なぜ?」を探してみませんか?