中部中日記

8月12日(水) ウェブ展覧会【3年理科レポートより】

公開日
2026/08/12
更新日
2026/08/12

3年

【生徒の学び】日常の疑問から科学へ!

中3理科レポート「スマホの画面が割れにくい謎」本校の中学校3年理科の化学分野(イオン)の授業において、非常に興味深く質の高い学習レポートが提出されましたのでご紹介します。

実際のレポートはこちらから➡3年理科イオンレポート『スマホの画面がちょっとやそっとじゃわれないのはなぜ?』


■ レポートのテーマ

「スマホの画面がちょっとやそっとじゃ割れないのはなぜ?」


■ 探究のきっかけ(テーマを選んだ理由

日常的に使うスマートフォン。「ガラスなのに、なぜ普通のガラスより割れにくいのだろう?」という身近な疑問から探究が始まりました。角から落とさない限りなかなか割れない強力なガラスの正体と、その製造の仕組みに興味を持ったことがきっかけです。 


■ 探究のポイントは2つの「ガラスを割れにくくする方法」

生徒は「物理的な方法」と「化学的な方法」の2つの視点から、ガラスの強度が高まる仕組みを追究しました。

◇オランダの涙(物理強化・強化ガラスの原理) 

・溶けたガラスを水に入れて急激に冷やすことでできる「オランダの涙」を例に挙げています。 

・外側が急激に冷やされ、内側がゆっくり冷えることで、表面には「圧縮応力(押し縮める力)」、内側には「引っ張り応力」が生まれ、絶妙なバランスで高い強度を持つことを図解・解説しました。 

◇化学強化ガラス(イオン交換技術) 

・スマホなどに使われる「化学強化ガラス」の仕組みを、3年生で学習する「イオン」の知識を使って説明しています。 

・ナトリウムイオンが含まれるガラスを硝酸カリウムの中に浸すと、より半径の大きなカリウムイオンと置き換わります(イオン交換)。 

・大きなイオンがガラスの表面にぐっと押し込まれることで表面の密度が高くなり、割れにくい強力なガラスができることを見事に捉えていました。 


■ 生徒の振り返り・感想(抜粋)

「今回のレポートを通して、日常の出来事と自分の知っている知識を重ね合わせることで『おかしな点(疑問)』を見つけ、調べてみることの大切さを学びました。」


  ■好評

身近な製品(スマートフォン)への疑問から出発し、教科書で学んだ「イオン」の性質と結びつけて深く考察できています。また、「オランダの涙」という科学的な現象と比較しながら、図や数値を交えて分かりやすくまとめる構成力も非常に秀逸でした。  日常生活の中に潜む「なぜ?」に目を向け、学んだ知識を活用して探究する姿勢は、これからの時代に最も求められる学びの姿です。素晴らしいレポートをありがとう!