中部中日記

5月2日(土) 今日の故事成語は『鶏鳴狗盗』

公開日
2026/05/02
更新日
2026/05/02

校長室

【鶏鳴狗盗(けいめいくとう)】

「自分には、これといって自慢できるすごい特技がない……」

そんなふうに悩んだことはありませんか? 勉強ができるわけでも、スポーツが特別うまいわけでもない。そんな自分に自信が持てないあなたへ、この言葉を贈ります。


🐔 どんな意味?

意味:一見つまらないような特技でも、時には大きな役に立つこと。


「鶏の鳴き真似」と「犬のようなコソ泥」という、褒められたことではない小さな特技。でも、そんな些細な能力が、ピンチを救う切り札になることがあるという教えです。


📜 由来は、天才ばかりが集まる場所での「まさかの脱出劇」

昔、ある国で、とても賢い王様が優秀な食客(才能ある人々)をたくさん集めていました。その中の一人に、追い詰められた王様が敵国から逃げ出す際、助けを求める場面がありました。


門が閉まっていて脱出できない……という絶体絶命の時、王様が連れていた二人の食客が立ち上がります。


一人は「鶏の鳴き真似」が得意な人:

夜明け前に鶏の鳴き真似をして、門番を騙して門を開けさせた。


もう一人は「盗み」が得意な人:

隠し持っていた高価な毛皮を敵国の愛妾にこっそり盗み出し、それを手土産にして門を通してもらった。


こうして王様は無事に逃げ出せました。これを聞いた人々は、「そんなくだらない才能が役に立つなんて!」と驚いたそうです。


✨ あなたの「隠れた個性」が誰かを救う

この物語が教えてくれるのは、「世の中、エリートばかりでは回らない」ということです。


笑わせるのが得意な人:

クラスの雰囲気が悪い時、そのユーモアがみんなを救います。


細かい作業が好きな人:

誰にも気づかれないような些細な準備が、イベントを成功に導きます。


人の話を聞くのが好きな人:

その優しさが、誰かの心の支えになります。


「これくらい、誰でもできるし」と思っていることの中に、実はあなただけの「最強の武器」が隠れているかもしれません。


🌟 あなたは「唯一無二」の存在

鶏鳴狗盗の物語に登場した食客たちは、エリートには馬鹿にされるような能力をもっていました。でも、彼らがいなければ王様は助かりませんでした。


完璧な人間である必要なんてありません。あなたのもっている、そのちょっと変わった特技や性格、それが「いつか誰かの、あるいは自分の運命を変える鍵」になる日が必ず来ます。


自分の小さな個性を、どうか大切にしてみてくださいね。