学校日記

3/19 第54回卒業式~「かっこいい大人」になるために~

公開日
2025/03/19
更新日
2025/03/19

校長より

 卒業生のみなさん、卒業おめでとうございます。

 皆さんにとって「かっこいい大人」とはどんな大人でしょうか。私は、かっこいい大人とは、単に成功した人だけを指すのではないと思っています。ここで、かっこいい大人の一人として、皆さんと同じ一宮市出身のプロ車いすテニスプレーヤーの小田凱人選手をご紹介したいと思います。今年の夏休みに行われた、パリパラリンピックでは金メダルを獲得し、車いすから転がって喜ぶ姿は記憶に新しいところだと思います。

 私が、かっこいい大人の一人として、小田選手を紹介するのは、どんな状況でも自分の信念を曲げず、努力を続け、いつでも周囲への感謝や思いやりを忘れない姿勢が立派だと思うからです。そこで、皆さんが、これからの人生で「かっこいい大人」になるために、次の3つのことを心に留めてほしいと思います。

 1つ目は、信念をもつことです。彼の「でっかいことを言って、でっかいことをする。それが俺の美学だ」という言葉は、信念をもち続けることの大切さを教えてくれます。自分の大切な目標や夢を見つけ、それを信じ、強い信念をもって突き進んでいってください。

 2つ目は、努力することです。成功への道のりは平坦ではないかもしれませんが、小田選手のように挑戦し続けることが自分を強くしてくれます。

 3つ目は、思いやりをもつことです。小田選手の活躍が多くの人に感動を与えているのは、彼が常に周囲への感謝や思いやりを忘れないからです。他人を大切にし、困っている人を助ける優しさをもつことが、かっこいい大人の証だと思います。

 皆さんがいつの日か「自分もかっこいい大人になれた」と思える日が訪れることを、心から願っています。

 最後になりますが、卒業生のみなさん、命を大切にしてください。みなさん一人一人の命は、保護者の方にとっては自分の命以上に大切な命です。しかし、残念ながら、今この時も、世界では、その大切な命が自然の力や、人の手によって奪われるようなことが起こっています。この悲しい出来事は遠く離れた地での出来事ですが、みなさんは、同じ時代を生きるものとして、そして、これからの未来を築くものとして、決して目を背けず、この時代に自分がどう生きていくのかを考え、懸命に生きてほしいと思います。

 名残は尽きませんが、卒業生のみなさんの輝ける未来に幸多からんことをお祈りして、式辞といたします。

令和7年3月19日

一宮市立末広小学校長  髙島 哲宏

(抜粋)