4月24日(火) 向き合いながら
- 公開日
- 2012/04/24
- 更新日
- 2012/04/24
校長室便り
絵をはじめるとき、いろいろな事を考えます。
「白い画面の中に何を描こうかな。」「難しそうなところは、時間がかかるなあ。」「前見た絵みたいに描きたいな」など考えながら、自分なりに理由をつけて決定をします。さらに、「画面の中にどのように収めよう」「紙は縦にしようか横にしようか」悩みます。問題が発生したら「決断」をしてすこしずつ先に進みます。
決断をしたからといって進み始めてもすぐに問題が出てきます。
「真ん中から書き始めたはいいが、どうも思うように描けない。形がおかしい」「見えるもの全部を描いたら疲れるな」「待て待て、去年は、この描き方でよかったぞ」「色は本物と同じじゃないとうそになる」などなど。絵を1枚描くだけでもいろいろな事を考えなくてはなりません。
このような自分に向き合い、自分で決定する作業は、子どもたちが自立する上でとても大切なことと思います。小学校1年生の絵は、1年生の時しか描けません。大人になってからどんなに1年生の気持ちでと思っても子どものようには描けません。今を大切にして、今しか描くことができない絵を、自分の心と向き合いながら精一杯描いてほしいと思います。