学校日記

3月18日(金) 卒業式お祝いの言葉「雲外蒼天」

公開日
2022/03/18
更新日
2022/03/18

校長室便り

 本校を巣立つ114名のみなさん、卒業おめでとう。
 卒業証書を受け取る「凛とした姿」を見て、改めて皆さんが過ごした6年間が充実した日々であったと感じます。きっと、皆さんの心の中 には、たくさんの素敵な思い出が詰まっていることでしょう。そんな素敵な思い出と共に、今日の卒業式を迎えることができたのは、決して自分一人の力だけではありません。地域の方々や学校の先生方を始め、多くの人たちのお陰であることを忘れてはいけません。とりわけ、小学校の6年間、陰になり日向になって皆さんを支えてくださったお家の方々には、今日まで愛情を一杯注いで育てていただきました。家に帰ったら心より、感謝の気持ちを伝えてください。
 卒業にあたって、私から一つだけ「はなむけの言葉」を皆さんに送ります。それは「雲外蒼天」という言葉です。この「雲外蒼天」という言葉は、文字通り、「雲を突き抜けたその先には、青空が広がっている」という光景のことをいいますが、それが転じて、「努力して、苦しみを乗り越えれば、素晴らしい世界が待っている」という意味でも使われます。
 また、昨年、将棋の藤井聡太さんは、史上最年少記録となるタイトル防衛と、九段昇段を決めましたが、その時の就位式で、扇子に「雲外蒼天」の文字を書きました。藤井さんはその思いを「強くなることで、盤上において今まで見えていなかった新しい景色が見えてくるかなと思うので、それを目指していきたいということを込めた」と語っています。
 皆さんはこの先、中学校、さらに高等学校、大学へと進学し、やがて社会人となり、人生を歩み始めます。その過程で、様々な問題にぶつかり、悩むこともあるでしょう。そんな時、あきらめたり、なげやりになったりせずに、この「雲外蒼天」という言葉を思い出してください。厚い壁を突き抜ける努力してください。努力の向こうには必ず、今まで見たこともなかった素晴らしい未来が開けていること そして、努力を重ねた分、自分を強くし、次へのステップを力強く踏み出すことができるでしょう