学校日記

11月10日(月)   奔流 ・・ 削り運び積む  vol.18

公開日
2025/11/10
更新日
2025/11/10

1年

       “勝者の礼節、敗者の品格”


勝負事には、必ず勝者と敗者が生まれる


精一杯努力したから勝者になれたのは間違いない

その努力の過程が誇りであり歓喜の源泉である筈

しかし敗者があったから勝者になれた、君がいたから、君を越えようと更に力を伸ばしたから勝者になれた

その気持ちが、敗者に対し自然に拍手を送る行為に繋がる

敗者に、この場を作った下さった方々に感謝の礼を尽くす

それが勝者の礼節


もしかすると敗者は勝者以上に努力していたかもしれない

勝者以上の熱さでその一瞬一瞬に賭けていたかもしれない

しかし、敗れて全てが失われることはない

涙を流し、唇を噛み締めてじっと前を見つめる

悔しさを堪えて勝者を讃え、自分を支えた方々に感謝する

そうすることで敗戦がその後の人生を支えるかけがえのない財産となる

それがグッドルーザー、敗者の品格


ラグビーに「ノーサイド」という言葉がある

試合終了と同時に敵味方のサイドはなくなる

「あの時の君は凄かったなあ」「君こそ!」

同じ時を過ごし、共に全力を尽くして闘った同志として肩を抱き合い、健闘を讃え合うのだ


体育祭や合唱祭を通して私たちは多くのことを学んでいる

それらは力の限りを尽くした過程の中で獲得してきたもの

勝って奢らず、負けて腐らず

経験こそ人を育てる