10月30日(木) 奔流 ・・ 削り、運び、積む vol.15
- 公開日
- 2025/10/30
- 更新日
- 2025/10/30
1年
“後ろ姿 ~ 縛るより信じる”
10月26日に行われた全日本大学女子駅伝
埼玉・城西大学が25年ぶりに優勝し、昨年8連覇が途切れ雪辱を期して臨んだ愛知・名城大学は3着に敗れた
大学女子駅伝は38キロの距離を6人の選手で繋いでいく
そのタスキには仲間の汗と賭ける思いが染み込んでいる
だから重い
城西大学は、何度も勝利への壁に挑み、何度も跳ね返されてきた
しかし更に力をつける努力を怠らず、挑み続け、ついに花開いた
集団が一体となり、高みを目指して努力する意義を教えてくれた
名城大学は、一昨年まで勝ち続ける中で苦悩していた
勝つことが当たり前になり、勝利への執着心や練習へのこだわりが薄れ、緩みが見られた昨年
敗れて初めて立ち止まり、勝つとは何かを再度見つめ直したという
「自分の走りを見て、少しでも『キャプテンが頑張っているから頑張ろう』と思ってもらえたら。縛るのではなく信じる。選手一人ひとりが自分で気づき、行動できるチームにしたい。できるだけ言葉で指示せず、姿で見せて学んでもらう」(米澤主将)
「去年負けたときに、すごくたくさんの励ましの言葉をいただいた。絶対に恩返ししたい」(4年石松選手)
(月間陸上競技Online、Aispo webより)
勝者の言葉には、勝つためのノウハウがあふれている
敗者の言葉には、謙虚さと明日への覚悟が感じられる
その心の部分の勝因、敗因を両者とも分析できている
そして、両者とも周りへの感謝の心を忘れていない
ここにリーダーのあるべき姿が投影されている
彼女らの言葉には、戦いに臨むうえで何が大事かが明確に語られている
次週に迫った合唱コンクール
私たちの心の持ち方を再確認する力になるのではないか