東風日記

9月12日(月)脳科学者直伝 学習の流儀

公開日
2022/09/12
更新日
2022/09/12

学校の様子

 学校集会での校長講話の一部を紹介します。
 今回は脳科学者であり、東京大学の教授 池谷裕二さんのお話です。頑張って勉強しているけどテストで点数が取れない、より効率的・効果的な勉強がしたいそんな人はよく聞いてください。
 「よい姿勢・表情を心がける」
 集中は脳にとって不自然な状態。勉強をしているときは当然勉強に集中する必要があります。不自然な状態を維持しなくてはなりません。そこで、体や脳に余計な負担をかけないために疲れにくい姿勢、疲れにくい表情をしてあげる必要があるんです。意外に思うかもしれませんが、「ふんぞりかえって勉強する、しかめっ面で勉強する」池谷さんの実験では、2つとも効果が悪かったそうです。
 「テスト前に不安な事項を書き出す」                  
 心理学者の行った実験により、試験に関する不安を試験直前の10分間に紙に書き出すことにより、成績が向上することが明らかになりました。意味のないことやポシティブなことを書いても効果がないそうです。ただ自分がテストに向けて不安に思っていることを書き出すだけで、成績が上がるそうです。            
「テストを取り入れよ」                       
 もっとも効率的に覚える方法、それはテストをすることです。例えば、単語を覚えるとき、見て書いて聞いて覚えることは効果的です。しかし、これよりも効果があるのが、答えを見ないで思い出して答えを書く、つまりテストをすることです。なぜこう言えるのかというと、人間の脳は、覚えるという作業よりも、思い出すという作業をしたことの方が、より記憶に残りやすいからです。                                                 
 さらに詳しく脳科学を基にした勉強法について知りたい方は、池谷先生が記された「受験脳の作り方」をぜひ!

 写真は集会で話をした生徒会担当者です。