4.9 入学式 校長式辞
- 公開日
- 2025/04/09
- 更新日
- 2025/04/10
校長室から
今日は入学式でした。
新入生の皆さん、保護者のみなさま、おめでとうございました。中学校生活の始まりに際し、校長から式辞を贈りました。要約した内容を掲載しますので、ご覧いただけたら幸いです。
校長式辞(要約)
人間は一人では生きられない社会的な生き物と言われます。
中学校という学びの場は小さな社会です。学校の強みの一つは、そこに人と人が関わる社会が存在することです。
同世代の少年少女が集まり、共に悩み考えながら「私はどのようにより良く生きるのか」という準備や練習をする場が中学校です。
3年間の学びを充実させ、義務教育が終わる時までに、その先の人生をどうするのかを自分で決めていくことになります。
私は、小さな社会である学校が、感動があふれる場所でありたいと考えています。感動とは、目標を達成したときに涙が流れたり、校庭の名も知らぬ小さな花を見てかわいいと思ったりする大小の感動があります。
そして学校では9教科を通して、毎日の授業で「分からないことが分かるようになった」という感動や、体を動かす時や物を作り出す時の「できなかったことができるようになった」という感動、そして絵画や歌の表現に触れて心が揺さぶられる感動があり、心身の成長を通して感動があふれる場所が学校のあるべき姿だと考えます。
そうした成長を語る時「比べていいのは昨日の自分だけ」という言葉があります。
多感な思春期のあなたたちは、周囲の友達の能力やSNSの向こう側の幸せそうに見える人の様子と自分とを比べてしまうことがあるかもしれません。
でもそう輝いて見える人たちさえも、みな苦労があり成長のためにもがいてきたのです。
もがくことは自分ができないことを認めることでもあります。
あなたは、できないことは恰好が悪いと感じるかもしれません。
でも成長とは「できないことをできるようにする」ことなので、できないことを自覚しないと成長できません。
例えば、高く飛び上がろうとするときには、一度膝を曲げて力をためる動作をします。
ためる動作がなく膝が伸びているとジャンプできません。
この「今はできない」という自覚は、ネガティブに聞こえるかもしれないけれど、成長に向かって挑戦するための実はとても大切な準備なのです。
当然能力は一人ひとり個性があり、成長の速度も人によって異なります。
でも中学校で「できなかった昨日の自分よりも少しでも成長しよう」という努力する思いがあれば慌てなくても大丈夫です。
先生たちが全力で応援します。
本校の教育目標の柱は、「地道徹底・自立貢献」であり、校訓は「学び合い」「認め合い」「輝き合い」です。
これらの学校目標や校訓には「あたりまえのことをあたりまえにやりきること」そして、夢に向かって最善を尽くし挑戦し続け、社会に貢献できる自立した人間になってほしいという願いがこめられています。
私たちの学校を、千の、万の、億の、奥千万の感動があふれる奥中にしていきましょう。
「奥千万の感動を奥中で」(Okusenmanno Kandou wo OKUTYUU de)
「OK!奥中」を合言葉に、がんばりましょう。