今中日記

8月20日 「成人講座」でのお話から

公開日
2012/08/20
更新日
2012/08/20

こころを育てる

 今日は朝から公民館主催の「成人講座」がありました。講師としてお招きを受けましたので準備をして出かけました。午前9時すぎから大勢の方々が日差しの強い中をお集まりくださって、会場も熱気でいっぱいでした。
 話のテーマのひとつは美術の話で、「ルネッサンスの芸術家たち」。レオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロ、ラファエロなどが活躍したルネッサンスのころのアートについて、スライドを見ていただきながら、お話をさせていただきました。そのころのいわゆる画家は、今で言う親方と弟子の関係にあって、認められれば大いに出世できたことや、遠近法(透視図法)がなぜ、この時代に生まれたかについても話させていただきました。特にレオナルドの、モナリザにまつわるエピソードやそのスケッチの豊かさには関心が高かったようでした。

 後半は、今伊勢中学校の生徒の皆さんのよさをお話しし、目指したい姿についてもお話しました。そのひとつは、「当たり前のことができる力」です。そうじ、あいさつ、勉強、人から言われてするのではなく、自然に笑顔で行動に移せる生徒でありたいということ。もうひとつは、自分で正しい判断ができ、それを勇気を持って行動に移せる生徒、つまり「自立」できる生徒でありたいということ。そしてその上で、人や地域に「貢献」できる生徒でありたいと話しました。
 またいじめの話もしました。いじめはやはり「あります」。なくなることはないかもしれません。学校や大人がしっかりと生徒を見てあげることはもちろんですが、自分自身で「当たり前のことができる力」「自立する力」そして「貢献できる力」を身につけることこそいじめを限りなくゼロに近づけたり、未然に防いだりすることができると思います。学校だけでなく、地域の皆さんのすべての力を結集して、今伊勢の将来を担う生徒を育てたいと考えています。
 私は東井義雄さんの言葉が大好きです。
 「世界でただひとつの私を、
      どんな私に仕上げていくか。
           その責任者が私であり 
              皆さん一人ひとりなんです。」y