今中日記

4月7日 入学式 式辞3

公開日
2022/04/07
更新日
2022/04/07

校長室より

 二つ目は、あなたがまわりの人々から受けた「真心」や「手助け」に対して「ありがとう」と笑顔で「感謝」の気持ちを伝えることです。ここで大切なことは、伝えることです。「感謝の言葉」は、やがて、人と人をつなぎます。さらに、お互いが感謝の気持ちを伝えあう関係になったとき、お互いの「信頼関係」へと成長します。あなたが、笑顔で「感謝」を伝えれば伝えるほど、あなたにポイントがついてきます。理由は、あなたの笑顔が周りの心を癒し、元気にするからです。当然、相手には、先にポイントが付いています。それは、その人が、あなたに感謝される何かの行動を先に起こしたからです。あなたには、そのあとです。すぐに何かがあなたに起きるとは限りません。でも、あなたの感謝の気持ちが相手にしっかりと伝わることで、きっといつかあなたに返ってきます。

 つまり、凡事を徹底して行い、何事にも真心を込めて取り組む。そして、相手やまわりに対して感謝の気持ちを伝えることができる中学生になることで「真心、感謝、信頼」の輪が広がり、あなただけではなく「あなたも周りも、ともに成長することができます」これを私は今伊勢中学校での「自他共栄」と呼んでいます。

 新入生のみなさんは、今日から、みんながお互いを元気にさせる「自他共栄」の今伊勢中学校に仲間入りしました。中学校での三年間は、人生の基礎を築く三年間です。今、身に付けるべき「人としての生き方」を身に付け、自分と相手を思いやり、「いじめ」や「嫌がらせ」のない「安心できる環境」をみんなでつくるとともに、今まで以上に「心」と「命」を大切にする人に成長することを切に願います。
 
 そして、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日の臨席は新型コロナウイルス感染症対策の一つとして、一家庭一名に絞らせていただきました。より多くの方々に新入生を祝福していただきたいところではありましたが、ご理解とご協力に感謝申し上げます。
 
 本日より、お子様は中学生として、この今伊勢中学校で学びます。一人一人が自立できるよう、社会性を培うとともに、その持てる素晴らしい力と良さを最大限に伸ばすことができますように、学校とご家庭がしっかりと連携し、地域の方々のご支援をいただきながら教育を邁進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 それでは、新入生のみなさん、自分の可能性を信じ、輝く未来への基礎を存分に学び、さらに成長することを祈念して、式辞とします。                           
            令和4年4月7日                                       
            一宮市立今伊勢中学校 
            校 長  肩野 善文