今中日記

4月7日 入学式 式辞

公開日
2022/04/07
更新日
2022/04/07

校長室より

 本日ご入学の関係のみなさま、おめでとうございます。入学式での式辞を分割して掲載させていただきます。今後とも、よろしくお願いします。

 うららかな春の光の中、本日ここに令和4年度の入学式が挙行できますことを、心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

 206名の新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
 今、この式に臨む一人一人の姿、引き締まった表情を見て、今日から始まる中学校生活に向けての意気込みが伝わってきます。今伊勢中学校の生徒として、これからどんな成長を見せてくれるのか、みなさんの活躍が楽しみでなりません。
 

 さて、みなさんは「運が良い」とか「運が悪い」などという言葉を使ったことはありますか。何かが思った以上にうまくいったときに「運がよかった」、何かが思うようにいかなかったときに「運が悪かった」といった使い方をする人を見たことがあります。では「運」とは何でしょうか。そもそも、「運がいい人」はずっと運が良くて、「運が悪い人は」ずっと運が悪いのでしょうか。

 私は、「運」とは、良いことが起こる前に、たくさんの「運ポイント」を貯めた人が、貯めたポイント分だけ使うことができるポイントカードのようなものであると考えます。しかも、そのポイントは、一人で増やすだけでなく、他の人と一緒に増やすことができるものだと思っています。
 つまり、「運が良いと見える人は」、少しずつ少しずつ「運」というポイントが貯まることを続けていて、そのときたまたま、その人にとって「いいこと」という形でポイントを使っていると思います。「いいこと」が起こるより前に行動したことで、貯まったポイントを使ったのです。だから、見た目はその人は「運がいい人だな」と思ても、そのことの前に必ず努力を続けていたり、行動したりした結果として、「いいこと」が起きているのだと思います。では逆に、「自分は運が悪い」と思う人には何が起きているのでしょうか。それは、「その人が悪いわけではなく」まだ「運」というポイントを貯めていないのに、「ポイントを使わせて」とお願いしているようなものだと考えてみてください。ポイントが貯まっていないのだから、「運」ポイントは使わせてもらえないですね。