4月2日(金)コロナ対策として共通理解しておきたいこと
- 公開日
- 2021/04/02
- 更新日
- 2021/04/02
校長室より
新年度の始まりにあたって、感染症予防と合わせて進めたいこと
をまとめてみました。
日本赤十字社のホームページに「新型コロナウイルスの 3つの顔
を知ろう 」という記事を見つけました。このURLにアクセスすると
もっとはっきり読めるので参考にしてみてください。
https://www.jrc.or.jp/saigai/news/200326_006124.html
新型コロナウイルスの感染には3つの連鎖があるとされています。
第1の感染症は「病気そのものです」
このウイルスは、感染者との接触でうつることがわかっています。
感染すると、風邪症状や重症化して肺炎を引き起こすことがあります。
第2の感染症は不安と恐れです。
このウイルスは見えません。ワクチン(掲載当時)や薬もまだ開発さ
れていません。わからないことが多いため、私たちは、強い不安や恐
れを感じ、ふりまわされてしまうことがあります。
それらは私たちの心の中でふくらみ、気づく力・聴く力・自分を支え
る力を弱め、瞬く間に人から人へ伝染していきます。
第3の感染症は「嫌悪・偏見・差別」です。
不安や恐れは人間の生き延びようとする本能を刺激します。そして、
ウイルス感染にかかわる人や対象を日常生活から遠ざけたり、差別す
るなど、人と人との信頼関係や社会のつながりが壊されてしまいます。
なぜ、嫌悪・偏見・差別が生まれるのか
1 見えない敵(ウイルス)への不安
2 特定の対象を見える敵と見なして嫌悪の対象とする
3 嫌悪の対象を偏見・差別し遠ざけることでつかの間の安心感が得
られる から
生徒のみなさん、保護者のみなさん、地域のみなさんとともに「偏見」
や「差別」のない安心できる基盤を築けると嬉しいです。
残念ながら、他の地域では、「言葉が暴力的に力をもち、心を痛め
つける武器になった」例を聞いたことがあります。
もしもこの学校の関係者で、感染染の報告受けることになっても、
3つの連鎖を起こすことなく、一日も早く完治に向かってほしいと
願い、仲間の病気からの回復を待つ優しさが、この今伊勢中学校に
はあると信じます。
新年度がスタートしても、感染予防に万全を尽くすことを継続し
ます。その上で、
「どんなときも、仲間が待っててくれる「温かい今中」をつくり
ましょう。
肩野 善文