学校日記

12月5日(月) 人権講話(朝礼)

公開日
2022/12/05
更新日
2022/12/05

人権教育・いじめ対策

今朝の朝礼で、本校では先週から始まった人権週間の取り組みの一環として、校長先生から「人権講話」を行いました。
以下はお話の抜粋です。

「キモイ、 シネ・・・」こんな言葉を耳にすることがあります。
何の抵抗もなく平気で言っている人は言ったことさえすぐに忘れてしまいます。でも、言われた人の心には大きな傷が残ってしまいます。

それに対して、電車の中でお年寄りに「席をどうぞ」と譲ったり、駅の急な階段で「大丈夫ですか」と声をかけたりすることは、勇気のいることですが、その時の気持ちよさ・すがすがしさ何とも言えません。
「ことば」は人の心を傷つけるナイフにもなるし、人の心を温める、生きる勇気をあたえる薬にもなるのです。人の心を温める言葉は自分の心も温めてくれます。

私たち人類は、相手が何に困っているのかを想像して、それに対して手を差し伸べることができます。他の動物にはできないことです。自分の弱さを知り、他人の弱さを許容し、そして、自分を守るために他人も守る、社会を守るという協力関係を築いたからこそ、私たち人類は今まで生き残れています。
相手の気持ちを想像して、人の心を温かくする言葉をかける、そしてそのことが自分の心も温かくできるからこそ、人間なのです。

本校では12月2日から人権週間が始まっています。人権教育の目標は「自分の大切さと共に他の人の大切さを認めること」ができるようになり、それが様々な場面で具体的な態度や行動に現れるようになることです。
自分を大切にできない人は、自分以外の他の人を大切にすることなどできません。まずは自分を大切にして下さい。そして同じように他の人を大切にして下さい。
他の人を大切にするということは、他の人の気持ちを想像して、温かい言葉をかけることです。この人権週間で一人一人がしっかりと考え、意識して温かい言葉を遣ってみてください。

人権問題には色々なものがあります。「同和問題、障害者、高齢者、女性、子ども、外国人、ハンセン病、LGBTQ」などです。どの問題もとても大きな問題です。解決できるのは皆さん一人一人の力です。

人権週間で、道徳や朝の放送などの時間を利用してじっくりと「人権」について考えてみてください。そして、態度や行動に表して下さい。
差別に出会ったとき「だめだよ」と言えるやさしく、強い人になってください。