大和南小日記

12月4日 今日も笑顔いっぱい(人権講話「違うから、すてき」)

公開日
2023/12/04
更新日
2023/12/04

人権教育

 人権週間に寄せて、校長講話として以下の話をしました。

 毎年12月4日〜10日までの1週間を、「人権週間」といいます。
「人権」とは、人はみんな、生まれたときから『自分らしく生きていいんですよ』ということです。
 「自分らしい」って、どういうことでしょう。
今から、ちょっと想像してみましょう。
ある朝、あなたが、自分の顔を鏡で見ると、こんな姿が映っていました。
びっくりして、「おかあさ〜ん」と叫ぶと、
こんな姿のお母さんが「どうしたの?」と言いました。
集合場所へ行くと、同じ顔をした班の子が、「おはよう」と言いました。
顔も、背の高さも、話の中身も、歩くスピードも、全部同じです。
教室に着くと、同じ顔をしたクラスの友だち何十人と、同じ顔をした先生が、
全く同じ格好で、座っていました。今日も、次の日も、1年後も同じ毎日です。
こんなふうに、もし世界中の人が、一人残らず、見た目も中身も
全員同じになったとしたら、どんな気持ちになりますか? 
 
「自分らしさ」のもとになるのは、
「一人一人が、ちがう」 ということです。
顔も、肌の色も、体の大きさも、声も、しゃべり方も、考え方も、好きなことも、得意なことも、苦手なことも、みんな一人一人、違います。
世界には、今、約80億人の人がいます。
でも、誰一人として、同じ人はいません。
違っているからこそ、世界は豊かで、すばらしいのです。
 
 南っ子のみなさんには、それぞれ「自分らしさ」がたくさんあります。
そして、友だちにも、同じように「その人らしさ」がたくさんあります。
 得意なことや、苦手なことも違って当たり前。
みんなが、そう思いながら、優しい気持ちで過ごしてほしいです。
困っている友だちがいたら、得意なことを生かして、助け合えたら、すてきですね。
 今日は、それぞれのクラスで決めたスローガンを発表してもらいました。
立派なスローガンを作ることが大事なのではありません。
みんなが、「人は違って当たり前」と思うこと。
そして、優しい心で、スローガンを守っていくことが大事なのです。
 みんなの力で、優しさいっぱいのクラス、学年、学校にしていきましょう。

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