大和南小日記

6月19日 今日も笑顔いっぱい(朝礼・児童集会)

公開日
2023/06/19
更新日
2023/06/22

学校ニュース

 今日は、体育館で朝礼と児童集会を行いました。
 朝礼では、校長より車いすテニスの小田凱人選手の言葉や生き方から、つらい時こそ前を向いてほしいこと、受けた恩を次へと送ってほしいことをみなさんに話しました。
(講話より)
 今日はこれに関係する人の話をします。
車いすテニスの、「小田 凱人(おだ ときと)」選手です。
彼は右手で車椅子のタイヤを回してコートを駆け回り、左手にラケットを持って、ボールを打ちます。彼は、6月10日、全仏オープンという、テニスの大きな世界大会で、17歳という過去一番の若さで、優勝しました。
 彼は、この一宮市の出身です。瀬部小学校に通う、サッカーが大好きな少年でした。彼が9歳、3年生のときに、左脚に「骨肉腫」という、骨にできる癌が見つかりました。手術をして、つらい癌の治療とリハビリをしながら、9ヶ月もの間、入院生活を送ります。もう、大好きなサッカーはできません。たった9歳の少年が、どんな思いで毎日を過ごしていたことでしょう。
 そんなとき、病室で運命的な出会いがありました。それは、「国枝慎吾さん」という人の映像です。国枝さんは、車いすテニスの選手で、2012年のロンドンパラリンピックで金メダルをとった人です。
小田ときと少年は、その決勝戦の映像を見て、「これをやってみたい!」「自分もこんなふうになりたい!」と強く思います。今までラケットを握ったこともないのにどんどん夢中になっていき、退院後はたくさん練習をしてめきめき強くなっていきました。
 しかし、癌はすっかり治ったのではなく、肺に移って、また何ヶ月も治療をするなど、苦労の連続です。私が同じ状況だったとしたら、「もう嫌だ」「なんで、自分ばっかり」「一生懸命やっても、どうせまた癌が再発する」そんなふうにマイナスのことばかり言ってしまうかもしれません。
 小田少年が、そのときどんなふうに、自分の気持ちと闘っていたのかは、分かりません。でも、きっと、心に明るい夢をもって、ちゃんと顔を上げて、目の前のことを一つ一つやってきたのではないかと思うのです。
 最後に、小田選手の言葉を紹介します。17歳の彼の生き方、考え方がよく表れています。
「(ミスが増えたとき)、絶対できると言い聞かせながらやっていた」
「国枝選手に出会って自分の人生が変わった。次は自分の番。
 私もみなさんも、辛いときやピンチのとき、小田選手のように、まずは下を向かずにちゃんと顔を上げて、前に進みたいですね。そして、できることなら、自分の受けた恩を、次へと送っていけると素敵ですね。

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 続いて、児童集会では、代議員の皆さんがもうすぐ始まる「ベルマーク運動」について、とても分かりやすく紹介してくれました。
 学校のみなさんが使うための物にかえてもらえるベルマーク。ぜひ、みなさんで協力したいですね。



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