12月23日 今日も笑顔いっぱい(2学期終業式)
- 公開日
- 2022/12/23
- 更新日
- 2022/12/23
学校ニュース
校長講話より
全校294人の南っ子の皆さん、2学期はどうでしたか?
2学期の初めに、校長先生は、皆さんに「桶」の話をしました。 覚えていますか?
板一枚一枚がとっても大切で、力を合わせ、「協力」して、すき間のない桶で水を汲んでほしいという話でした。
2学期は、運動会や校外学習、南っ子学習発表会、と大きな学校行事がたくさんありました。
「行事が成功したのは、練習のときから、友だちと考えを出し合ったり、励まし合ったりしながら、本当によく協力していたからです」と、どの担任の先生方からも聞いています。
行事だけでなく、毎日の授業でも、「自分さえ分かればそれでいい」というのではなく、グループのみんなで教え合うスタイルが、どのクラスでもできるようになってきました。授業中、教室を回っていると、「分かる?」とか、「ここが分からないから、教えて」という言葉が自然に飛び交っています。「うんうん」とうなずいて聞いたり、「あ〜、なるほど!それいいね」と温かい声を掛けたりするのも、自然にできるようになってきています。ものすごく素敵な授業風景です。「協力」して、みんなで高めていこうとする気持ちが、ちゃんと形として見えてきて、とてもうれしいです。
さて、今日は、その「協力」に欠かせないもののお話をします。それはなにか、よく聞いて、考えてくださいね。
『天国と地獄の長〜い箸』
むかし、ある男が閻魔大王さまに会いに行き、天国と地獄はどういう世界なのかと尋ねました。すると閻魔大王は男に、天国のようすと、地獄のようすを、それぞれ見せてくれました。
まず地獄では、ちょうど食事の時間だったので、人々はながい箸をもって、食卓についていました。この地獄ではながーい箸で食事をしなければならない決まりです。
食卓の上には、食べ物がたくさん乗っています。
人々はながい箸で、食べ物をとって食べようとするのですが、あまりにも箸が長いので、どうしても自分の口に食べ物がとどきません。それでみんな、何も食べられずにおなかをすかせ、やせこけていました。長い箸が、隣の人の耳や頭を突き刺したり、他の人の食べ物を横取りしたりして、いつもけんかばかりしていました。
閻魔大王は、次に天国を見せてくれました。
天国でも食事の時間でした。人々は、やはり、ながい箸で食事をしていました。天国でも、地獄と同じように、長い箸で食事をしなければならない決まりのようです。でも、天国の人々は、みんなにこにこ楽しそうです。
どうしてなのでしょう・・・。
天国では、ながい箸で、「どうぞ」と言いながら、他の人の口に食べ物を渡しながら、分け合っていたのです。
みなさん、「協力」に大切なことは、何だと思いましたか?
「お互いのことを思いやる優しい心」があれば、みんながにこにこ楽しく協力して生きていけます。
さて、明日から、冬休みです。まずは、家族のことを思いやりながら、素敵な冬休みを送ってください。今度みなさんに会う時は、令和5年という新しい年になっています。ぜひ、みんなが笑顔で楽しく過ごせる年にしましょう。