大和南小日記

9月1日 今日も笑顔いっぱい(2学期始業式)

公開日
2022/09/01
更新日
2022/09/01

学校ニュース

 長い夏休みが終わり、今日から2学期が始まります。学校に、子どもの声がするというのは、明るくて本当にいいものです。元気な皆さんに会えて、私も、担任の先生方も、とてもうれしいです。
 始業式の校長講話として、以下のように話をしました。

 「今日から2学期です。しばらくは、まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ過ごしやすい季節になっていきます。運動や勉強にも、集中しやすくなります。また、2学期は、小中合同運動会や学習発表会、校外学習、そして6年生は修学旅行など、「みんなで協力」して取り組む行事もあります。
 今日は、「協力」についてお話をします。
突然ですが、この絵はなんだか分かりますか?
これは、「おけ」といいます。木の板を何十枚か組み合わせて、水などを入れる物です。 (今でも、「風呂桶」と言ったりしますね。)
若い頃 読んだ本の中に、「クラスや学年というのは、『桶』みたいなものだ」と書いてありました。どういう意味でしょう。
 先生は、当時こんなふうに考えました。「木の板1枚1枚が、生徒一人一人。全部の板が真ん中を向いて、ぴたっとすき間なく合わさると、中に水をためることができる。1枚でもよそを向いていたら、そこから水が漏れてしまい、決して水は汲めない。クラスや学年と一緒だなあ。」と。
 みんなで何かをするときには、一人一人が自分のすべきことを、ちゃんとやること。それが「協力」ということです。よそを向いている板があったら、「どうしたの?」「大丈夫」「手伝おうか?」と、声を掛けて助ける。それも「協力」です。
 先生は、この夏休み中に、5年生のみなさんと、二日間の野外教育活動に出かけました。5年生全体が、まさに、この「桶」のようでした。食事、ハイキング、キャンプファイヤー、シーツやお茶の受取、班長会、お風呂、朝の集い。いつもと違うたくさんのことをしました。でも、5年生の子は、みんな自分でしおりを見て、時間を守って、一人一人がしっかりと動いていたので、予定通り、本当にスムーズに、活動が進みました。こんな学年は珍しいです。また、ハイキングでは、大人でも転んでしまうぐらいのコースで、なかなか進めない子もいました。でも、周りの子は、だれ一人「早く行けよ!」と言う子がいないどころか、待ってあげたり、励ましたりして、その場所を進むことができたとき、「やったね!」と言ったり、拍手をしたりする子までいたのです。見ていて、本当にうれしかったです。いい学年だな、と思いました。こんなふうに、5年生の子は、みんなで協力して、楽しくすてきな2日間を過ごすことができたのです。
 さて、2学期。この5年生のように、南っ子の一人一人が、みんなで協力をして、クラスという桶、学年という桶に、水をいっぱいためていきましょう。
 
 最後に、もう一つ。この「桶」の板、一枚一枚は、どれもとても大切です。一枚でもなくなってはいけません。みなさんも一緒です。一人一人、どの子も大事な大事な一人です。お互いのことも大事にしましょう。そして、自分のことも大事にしましょう。もし、辛いことがあったら、先生や大人に相談しましょう。」 

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