大和南小日記

12月23日 2学期終業式 今日も元気いっぱい「おはようございます」

公開日
2021/12/23
更新日
2021/12/23

学校ニュース

 今日で、令和3年度2学期が終わります。2学期も、大和南小学校は南っ子の素敵な姿でいっぱいでした。

<校長先生のお話から>
 先日、「心がほっとするいい話」の小冊子を見つけ、パラパラと読んでいました。40の物語の中のひとつに「片腕のおもてなし」というお話がありました。このお話は、三越デパートに勤める女性店員のお話です。商品の包装はもちろん接客もお客様に気遣われないよう、自分に甘えないよう、お客様の立場に立って行動できるように心がけているそうです。
 そのお話を読んでいるとき、ふと、20年前に出会った大学生を思い出しました。その大学生は、学校の先生になりたいと頑張っていました。その人の名前は、Kさんです。
 ネットで、調べてみると、14年前にネットニュースに西尾中学校の英語の先生になったことが報じられていました。
 実は、4歳の時に交通事故にあい、両腕をなくしてしまったのです。だから、足で授業をしています。
 両腕がないということは、ご飯を一人では食べられなくなってしまいます。字を書くことも、ほっぺがかゆくてもかくことができません。
 病院を退院しても、お母さんと一緒になって何週間もリハビリセンターで泊まり込み、足で生活する練習をしました。繰り返される苦しい練習のおかげで、家に帰ってきたときには、もう足でご飯を食べられるようになっていたそうです。幼稚園の子ですよ。
 小学校に入学しても、みんなと同じように学校生活を送るようがんばりました。何をやるにも、人の手を借りないためにどうすればいいかと考えてばかりいたそうです。特に、友達には絶対に甘えたくなかったそうです。
 そして、大学に入学し、車の免許も取りました。そんな時に、先生はKさんに出会いました。ずっと笑顔で話していたことが印象に残っています。そして、瞳をキラキラと輝かせていることも。将来は、学校の先生になりたいこと、ニュージーランドに留学したいこと、たくさんの夢を語ってくれました。聞いているほうも、胸をワクワクしていたことを思い出します。そのあと、先生が勤めていた中学校で生徒に向けて、お話をしていただきました。
 「今まで、いろいろなことをあきらめてきた。でも、どうしてもあきらめきれなかったのが教師。」小島さんの言葉です。
 今は、足でチョークをもって、授業を行っています。大きな夢を持ち続け、自分を甘やかさず、あきらめない、挑戦し続ける大切さをKさんから学びました。
 今、この瞬間、きっと西尾市の中学校でみんなと同じように2学期の終業式を先生として参加していると思います。今は、どんな夢を持っているのでしょう。きっと、でっかい夢を持っているんだろうなと思います。
 みなさんは、夢を持っていますか。令和4年に向けてどんな目標を持ちますか。小島さんと同じような素敵な夢や目標をもってください。