大和南小日記

3月19日 第43回卒業式(式辞)

公開日
2021/03/19
更新日
2021/03/19

学校ニュース

   式 辞

 この大和の地においても、春の訪れをいたるところで感じられる季節となりました。
このよき日に、卒業生53名は、今まさに学び舎を後にし、人生の新たな一歩を踏み出そうとしています。
 本日は、コロナ禍のため、来賓の方々のご臨席のない中ではありますが、卒業生の保護者の皆様のご臨席を賜り、本校教職員が見守る中、第43回卒業証書授与式を挙行できますことを心より喜び、皆様に感謝申し上げます。

 本日ご臨席を賜りました保護者の皆様におかれましては、お子様がこのように慶びの日を迎えられたことに、感慨もひとしおかと存じます。これからも、いちばん身近な人生の先輩として、歩むべき道を示し、お子様の努力を見守っていただきたいと思います。

 今、皆さんが手にしている卒業証書は、小学校六年間の課程を立派に修了した証となるものです。

 5年生の自然教室では、「恩送り」の話をしました。修学旅行では、「有り難い」、感謝の気持ちを伝えました。そして、皆さんは、自分たちで考え、地域の方々に感謝のメッセージを送ることができました。思いを見事、かっこいい姿に変えて実践することができました。そんな姿と出会うことができうれしく思っています。

 さて、中学校に進学し、これから義務教育の第二ステージへと進みます。大人になる準備段階です。義務教育を終えたその先は、皆さん自身が、自分の責任において、それぞれの道を見つけ、進まなくてはなりません。だからこそ、大きな夢をもち、その実現に向かって目標を立て、一歩一歩、着実に自分の人生を切り拓いていくことを願ってやみません。
 
 皆さんは、これから先、どのような人生を歩んでいくのでしょうか。世の中は、コロナ禍の中、ますます不透明に、そして予測不可能な時代になっていくとも考えられます。その中で、自分を見失わず、力強く生き抜いていくためにも、夢、希望、目標ともいうべき大きな志が必要です。志といえば、あの有名な言葉が思い出されます。

 「少年よ、大志を抱け」
 北海道大学の前身である札幌農学校の初代教頭として赴任したクラーク博士が、札幌を離れるときに、見送りに来た学生に言った言葉です。この言葉には、お金持ちになろうとか、出世して偉くなり、それを自慢するために大志を持ちなさいということではありません。人に優しく接すること、命を大切にすること、学び続け、本当のことを知ること、大人として礼儀正しく行動できることなど、人間としてあるべき姿や生き方を自分自身で求め続けなさいという意味が込められています。
 これから先の人生、楽しいときもあれば、苦しいときもあります。
 けれど、どんなときでも「大きな志」を持っていれば、生きる方向性を見失わずに歩き続けることができるでしょう。
 水泳選手の池江選手のように、そして、HAYABUSA2のプロジェクトチームのように。

 最後に、担任の先生からのメッセージを伝えます。
 
 6年1組「つながり」
 6年間、たくさんの人とかかわってきました。その人たちとのつながりを大切にしてほしい。一人でも欠けたら、今の自分にはなっていないかもしれません。今までつながってきた人たちのことを大切にしていってほしいと願っています。
 
 6年2組「太陽」
 明るく前向きに突き進む姿にエネルギーをもらいました。太陽のようにまわりを明るく照らす皆の笑顔が大好きです。最高学年として、この一年間、皆は大和南小学校を明るく照らす太陽でした。

 「つながり」「太陽」。この言葉を胸に、中学校でも失敗を恐れず、チャレンジし続けてください。そして、これからも皆さんのことを温かく見守っていることを忘れないでください。

 さあ、旅立ちの時のようです。新たな「かっこいい自分発見の旅」の始まりです。大いに楽しんでください。そして、夢の扉を開いていってください。

 皆さんの素晴らしい未来に幸多かれと祈り、式辞といたします。

令和3年 3月19日

一宮市立大和南小学校長

      大平 正美

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