12月23日 2学期終業式(校長講話)
- 公開日
- 2020/12/23
- 更新日
- 2020/12/23
学校ニュース
私たち人間には大きな力があります・・・の語りかけから、2学期終業式の校長講話が始まりました。
◇池江選手からのメッセージ◇
本当なら、この場所で世界中から集まったアスリートと、6万人を超える大観衆が、燃えさかる聖火を見上げているはずだった。
今まで当たり前だと思っていた未来は、一夜にして別世界のように変わる。
それは、私も大きな病気をしたからよく分かる。
人と会うこと。
外を歩くこと。
プールの中で全身を使って泳ぐこと。
その全てが、こんなにも愛おしく、こんなにも幸せだったなんて、
病気の前は気づいていなかった。
2020年という目標が急になくなった他のアスリート達も同じ気持ちなんだと思う。オリンピックやパラリンピックのような大きな大会に出るアスリートにとって、練習やプレッシャーは相当にきつい。
正直、逃げ出したいこともある。
でもそれがなくなって初めて、ああ、やっぱり自分はどうしようもなく、このスポーツが好きなんだと、心の底から思ったはずだ。
私も、そうだった。
1年後、オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなに素敵だろうと思う。
アスリート達は、その未来を信じて、今この瞬間も、できるすべての努力をしている。
どんなに小さな努力でも、それが無駄だとは決して思わない。
スポーツがくれる勇気や人とのつながりは、本当にかけがえのないものだから。
そして、もう一つ。
スポーツは、決してアスリートだけでできるものではない。
そのことを忘れないようにしたい。
これからも、感謝と尊敬を胸に、前に進んでいこうと思う。
一人のアスリートとして。
一人の人間として。
〜競泳選手 池江璃花子〜
※メッセージと2枚目の写真は、『読売新聞 オンライン』 池江選手が朗読したメッセージ「逆境からはい上がっていく時には希望の力が必要」より 引用しました。
私たちも同じです。どんな苦しいことやつらいことがあっても、あきらめず自分の力を信じて頑張っていけば、乗り越えられないものはありません。
今度みなさんに会う時は、令和3年という新しい年になっています。令和3年は、苦しいことやつらいことがあっても、同か夢と希望を持ち続け、みんなが笑顔で楽しく過ごせる年にしましょう。