3月19日 第42回卒業式(校長式辞)
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
学校ニュース
大和南小学校 第42回卒業生として、本校を巣立つ四45名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、ここに至るまで、我が子の成長を願い、無償の愛をもって育ててこられました保護者の皆様には、お子様のご卒業を心からお祝い申し上げます。
皆さんは、6年前に大きなランドセルを背負って入学してきました。元気いっぱいで、とてもかわいかったと聞いています。そんな皆さんが、家族の愛情に見守られ、先生方の熱心な指導のもと、様々なことを学び、体験しながら、こんなに体も心も大きく成長し、今日を迎えました。
45名と小さな仲間ですが、少ないからこそ、仲間と過ごした時間は長く、互いが強い絆でたくさんの試練を乗り越え、大きな力となりました。きっと全員が生涯の友になれると思います。
学校のリーダーとなって活動した6年生の1年間は、「学校のために何ができるのか」と、仲間と相談し、学校のけん引力として活躍した一年間でした。奉仕活動においても、ひと声かければ、全員が集まり、きらきらと瞳を輝かせて取り組んでくれました。皆さんは、いつも自分たちのことより、学校のために、大和南っ子のためと全力疾走してきました。その結果、本校の教育目標を達成するためのスローガン「あいさつ、やる気、笑顔、やさしさ、いっぱい」を具体的な形として作り上げることができました。自分に自信を持ち、受け継がれてきた伝統に新たな1ページを作り、大和南小学校の宝を作り上げてくれました。
夏休みの全校出校日で話した「恩送り」の話を覚えていますか。
誰かから親切を受けたら、それを相手に返すのではなく、他の誰かに渡していくのが「恩送り」です。まさに、卒業生の皆さんの姿です。家族や地域の方々、仲間や先生方から受けた恩を直接その人に返すのではなく、別の人に送りました。そして、それを送られた人は、さらに別の人に送りました。そうして恩が回っていくようになり、大和南小学校は感謝の気持ちで一杯になり幸せになりました。
皆さんは、4月からいよいよ中学生です。今より少し広い世界へ飛び立ちます。皆さんをさらに高めてくれるステージが中学校にはあります。小学校より短い3年間です。教科ごとに先生が代わる授業、さらに専門的になる部活動、スケールの大きくなる行事など、最初は戸惑うかもしれませんが、皆さんなら大丈夫です。大和南小学校で培った力は、強い土台となっています。
最後に、皆さんに吉田松陰の言葉を贈ります。「志を立てて もって万事の源とする」という言葉です。意味は、「すべての実践は、目標を決めることから始まる」ということです。中学校でも、失敗を恐れず、何事にもチャレンジしてください。それが笑顔の絶えない楽しい中学校生活になります。でも、辛いことや苦しいことがあった時は、私たちを思い出してください。皆さんを温かく見守っていることを忘れないでください。
卒業生の皆さんとは、今日でお別れです。この校舎とも、使い慣れた椅子や机とも、今日でお別れです。それは、泣きたくなるほど悲しいことですが、笑顔で皆さんを送り出したいと思います。卒業生45名の皆さん、一人一人がかけがえのない「いのち」を輝かせながら、大きく羽ばたいてください。