大和南小日記

3月20日 卒業式 校長式辞

公開日
2019/03/20
更新日
2019/03/20

学校ニュース

 式 辞

 柔らかな陽射しに春の訪れが感じられる、今日の良き日、大和南小学校 第四十一回卒業生として、本校を巣立つ四十五名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 本日は、本校卒業式のために、たくさんのご来賓の方々に、公私何かとご多用のところご臨席を賜りまして、誠にありがとうございます。また、今日ここに至るまで、我が子の成長を願い、無償の愛をもって育ててこられました保護者の皆様には、お子様のご卒業を、心からお祝い申し上げます。

 さて、卒業生の皆さん、皆さんは今、六年間の教育課程を修了した証として、卒業証書を手にしました。これも、今まで見守り続けてこられた家族、地域の皆様、そして、お世話になった先生方の、多くの支えや励ましがあったからこそ、今日この日を迎えられたことを忘れないでください。
 この一年間は、最高学年として、小中合同運動会を始めとして、大和南っ子発表会や部活動、委員会活動など、学校の顔として活躍する姿をたくさん見せてくれました。とりわけ小中合同運動会では、今年も雨天によるグランドコンディション不良のため、グランド整備から始まりました。中学生と協力して、皆さんが献身的に作業に取り組んでくれたおかげで、開始時間を遅らせながらも開催することができました。何度も練習を重ねてきた「ソーラン節」や組立を、皆さん一人一人が、たくさんのお客様の前で披露したいという熱い思いがあったからこそ、運動会を延期せずに開催できたと思います。人数は少なくても、ここぞというときに見せるパワー、チームワークは、どの学校にも負けないものと信じています。

 今日、皆さんの門出にあたり、心にとどめておいてほしい私の願いを二つお話しして、お祝いの言葉としたいと思います。

 私の好きな言葉に、「やればできるは魔法の合言葉」というのがあります。これは、二月のお話集会で、言葉を紹介しながら、六歳の幼稚園児が十段の跳び箱に挑戦する映像を見てもらいました。苦しいときに諦めるのではなく、常にやる気いっぱいで、前向きに「できる」「できる」「できる」という気持ちを大切にしてください。そして、自分に自信をもち、どんなことに対してもチャレンジ精神で立ち向かってほしいと思います。人間は変わりゆく存在です。中学校に入学すると、少し大人に近づくことになるわけですが、今までと違った自分、成長した姿を見せられるように頑張ってほしいと願います。

 そして、もう一つ、私の好きな詩の一節にこんなのがあります。

 小さな夢をいつも心の中に持っていると
 生きていることが何となく楽しくなります

 小学校を巣立つ皆さんにとって、今は中学校生活に向けて希望に満ちあふれていると思います。もちろん時には、苦しいことや辛いこともあるでしょう。そんなとき、たとえ小さくても夢を大切に持っていてください。夢について、こんな言葉があります。

 夢ある者に目標あり、目標ある者に計画あり、計画ある者に実行あり、実行ある者に成果あり、成果ある者に幸せあり。

 まず将来に向けての夢を持ってください。小さな夢でも、心の中に秘めていれば、きっと大きなエネルギーになるでしょう。そして、いつか夢を実現させることができるよう、一歩一歩着実に前に進んでいくことです。そのためにも、日々の努力を忘れずに、今を真剣に生きてください。「人生」という物語は、主役も作者も皆さん自身です。どうか小さな夢を大切に、自分の人生をたくましく生きていってほしいと強く願います。

 卒業生の皆さん、さあ、旅立ちの時です。平成の時代も、あと一か月ほどで終わり、新しい時代がやってきます。今年の九月には、ラグビーワールドカップが全国各地で開催され、来年には、東京オリンピック・パラリンピックも開催されます。さらに、二〇二五年には大阪で万国博覧会、二〇二六年には我が愛知県でアジア大会の開催も決定しました。このような国際的なイベントを通して、若い伸び盛りの皆さんが、多くのことを感じ、学び、新しい時代の担い手として活躍してくれることを期待しています。
 それでは、健康には十分に気を付けて、一人一人がかけがえのない命を輝かせながら、大きく羽ばたいてください。卒業生四十五名の輝かしい前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。

平成三十一年三月二十日
 一宮市立大和南小学校長
                    真野 晃一

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