大きさ比べ 10月19日
- 公開日
- 2022/10/19
- 更新日
- 2022/10/19
校長だより
昨日と今日の2日間にわたって、1年生が研究授業を行いました。1年生では、測定の基礎となる考え方を身に付けることが大切です。今回の研究授業では、身の回りにあるものを使って(任意単位)正しく測定をし、長さを比べられることをねらいとしました。
前時の振り返りでは、紙テープを用いて長さを測ったことを振り返りました。「動かせないものでも、テープで測ると比べられた」「測るときは、はじであわせたらずれずに測れた」などの振り返りが出ました。
「紙テープがないと、長さは比べられないのか」という教師の問いかけから意見を出し合い、消しゴムや鉛筆、ノートなどで「何個分」になるか測ることで長さを比べられることに気づくことができました。また、同じ大きさのもので測らないと、正しく比べられないことも確認できました。
生活の中で長さを比べるには、基準となる適切な長さを自分で探し、正しく測定できることが大切です。また、「東京ドーム何個分」というように、共通の任意単位により、おおよその大きさをイメージし、共有できる想像力も大切です。「えんぴつで測ってみよう」と提示すればすぐに活動に取りかかることができますが、「何をどう使うといいのか」をじっくり話し合わせたことで、子どもたちは生活経験や動作化を通して、身近なものを使って、正しく測る方法を考えることができました。
「決まった単位のいくつ分」という思考は、センチメートルなどの普遍単位の理解へとつながっていきます。今回の研究授業では、身の回りのものを活用すれば、長さを比べることができることを子どもたちは理解できました。これからも答えではなく、そこへ至るまでの思考や気づきを大切に、生活の中で生きる力を育てることを意識しながら、よりよい授業をしていきたいと思います。