6月16日(月)学校朝礼---児童に伝えたいこと・教師が徹底すべきこと
- 公開日
- 2025/06/16
- 更新日
- 2025/06/16
校長室より
本日、学校朝礼をオンラインで実施しました。今回は、「あいさつについて」と「雨の日の過ごし方」についてお話をしました。内容については、プレゼン資料を写真で掲載しました。以下は、本日の朝礼で話した内容についての基本的な考えです。
(1)あいさつについて
あいさつがいつでもどこでも進んでできる子もいれば、登下校の途中や学校の中でもできない子がいます。それぞれの児童が育ってきた環境は同じではありませんから、当然のこととも言えます。就学前の保育園・幼稚園でも小学校に入学してからも、集団で過ごす場では、子供たちはあいさつの大切さをずっと教えてもらってきています。それでも、あいさつに差が出てしまうのはなぜでしょう。できる子がいる一方で、いつまでもできない子もいるのはなぜでしょう。
学校という場では、児童全員が等しい教育環境であることが大切です。だからこそ、児童一人一人、教師一人一人が、「挨拶を進んでする」「あいさつができるように心がける」といった認識をもっていなければいけません。教師は「あいさつができる子を育てる」という意識も強く持っているはずです。学級や学年、担任によって児童のあいさつに明らかな差が出てしまうのはよくないことです。校長として、皆等しく、「あいさつが当たり前にできる」児童、教師であってほしいと願っています。学校の中だけに限らず、学校の外、つまり家庭や地域社会でも同じように「あいさつのできる子」「あいさつのできる家庭」「あいさつのできる地域」を意識して取り組めれば、さらに素敵な児童、学校、校区となっていくはずです。
「あいさつ」の語源である、「挨拶(あいさつ)」の「挨(あい)」は「心を開く」こと、「拶(さつ)」は「相手の心に迫ること」だそうです。つまり、「お互いに心を開いて、相手の心に近づく」のが「挨拶(あいさつ)」であるはずです。とても簡単でいつでもどこでもできるコミュニケーションとして、だれもが身につけておくべき重要なスキルなのです。
(2)雨の日の過ごし方について
新年度がスタートして2か月半。学級・学年での生活に慣れてきて、子供たちは知らず知らずのうちに気持ちが緩みがちな時期となります。学校でのこの時期がちょうど梅雨の時期と重なります。5月の下旬ごろまで適度な緊張感をもって過ごしていた学校生活ですが、校内で安全に気をつけて歩行する、室内では静かに過ごす、忘れ物をしないようにする、整理整頓を意識して行うなど、望ましい生活習慣がだんだんと「おざなり」になってきます。そんな時に梅雨が重なり、学校でも室内で過ごす時間が増えます。何が起こりそうか想像がつきますね。「安心・安全な学校生活」を過ごすことができるように、教師はKYT(危険予知トレーニング)を含めて児童への声掛けを行います。すぐには改善しないこともありますが、児童がけがをしたりさせたりすることがあってはいけません。ただ、指導をすればするほど「先生にやらされている」と思うようになってもいけません。そこで、今日の朝礼では「雨の日をハッピーに・『休み時間の過ごし方』」という内容で、雨の日の休み時間にどう過ごすとよいかを、児童に提案しました。大人から子供への話し方一つ、伝え方一つを工夫すれば、子供の「やらされている感」は軽減すると考えています。児童が理解できるように「危険なこと、やっていけないことはダメ」であると伝えるスタンスは保持しつつ、「指導」と「支援」を意識して、子供たちへの声掛け・働きかけを進めてまいります。
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