学校日記

8月8日(木)立秋を過ぎて(校長室より)

公開日
2024/08/08
更新日
2024/08/08

校長室より

 昨日7日は、暦の上では「立秋」でした。少しずつ秋の気配が感じられるころ…? しかし、連日、愛知県には熱中症警戒アラートが出されるなど、暑さのおさまる気配がなかなか見られません。
 それでも、午後7時半ごろ外にいると、涼しい風が吹いていることに気が付きました。そこで、ふと思い出したのが次の歌です。
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
 古今和歌集にある藤原敏行の短歌です。暦の上で季節が変わっても、すぐに風景が変わるわけではなく、季節は徐々に進んでゆくものです。そんな秋へのうつろいが描かれています。
 現代語訳は次のようになります。「秋が来たと、(景色などでは)はっきりと目には見えないけれど、風の音で(秋が来たことに)はっと気づきました。」
(「おどろく」という言葉は「不意にはっと気付く」といった意味です。)この歌は、藤原敏行が、立秋の時に詠んだ歌でした。平安時代のころの立秋よりもはるかに暑いのではないかとは思いますが、ひょっとしたら秋の気配が感じられる時期に近づいているかもしれません(暑さがおさまってほしい期待を込めて)。