1.9 始業式を迎えて
- 公開日
- 2024/01/09
- 更新日
- 2024/01/09
校長室より
令和6年の新しい年を迎えました。子どもたちを学校へ送り出していただいたこと、登下校では温かな見守りをいただきましたことをありがたく思っています。本年もよろしくお願いいたします。
始業式では、はじめに、1月1日の能登半島地震について触れました。大切な人や家を失い、多くの方々がつらく、悲しい時間を今も過ごしていること、こうして始業式を迎えている小学校の屋内運動場が石川県では避難所となり、毎日不安な思いで過ごしている人がいること、そうした人々を思い、想像し、一日も早くいつもの生活ができるように願い、考えながら過ごしていこうと話しました。
今年の干支「辰」の文字は、寒さやつらさに耐え、春が来て芽を出した草木が成長をし、形を整えた様子を表しているといわれています。今日から始まる3学期は、1年のまとめの時期でもあり、次の学年への、6年生は中学校への準備、つまり自分を「整える」ための学期です。子どもたちには、新しい学年、学級に向けて、「辰」の文字のようにしっかり自分を整えられるように、以下のことを心に留めて過ごしていこうと話しました。
・「考える」自分で考え、どうしたら一番いいのか自分で考えられる人になりましょう。
・「想像する」石川県で地震があった時、とても残念に思ったのは、SNSにうその情報や、でたらめの住所を書いて「助けて」と書き込んだ人がいたことです。その人たちは、自分の情報が注目されることだけを目的に、その情報が誰かの命をおびやかすことが想像できないかわいそうな人たちです。相手の立場に立って、相手の様子や気持ちを想像し、自分はどうしたらいいのか考えるようになりましょう。
・「ありがとう」の気持ちを大切に。そして温かな言葉で人の心を温めていきましょう。
卒業式まで学校に来る日は今日を入れて49日、修了式まで51日です。そして、こうして1年生から6年生までがそろって式を行うのもこれで最後です。6年生の子どもたちには、卒業式までの1日1日は在校生によき伝統を伝えるプレ卒業式だと思って毎日を大切に過ごしてほしいと話しました。また、1年生から5年生の子どもたちには、自分を整えるために小さなことでも続けることは、きっと自分の気が付かないうちに自分を成長させ、4月には下級生にとって頼りになるおひさまのような存在になっていると話しました。
今年も保護者、地域の皆様にはたいへんお世話になります。昨年と変わらぬご理解ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。