3月20日(月)卒業式校長式辞
- 公開日
- 2023/03/20
- 更新日
- 2023/03/20
輝け大志っ子
大志小学校を巣立っていく49名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。小学校生活は楽しいこと嬉しいことばかりでなく、つらいこと苦しいこともあったことと思いますが、先ほど一人一人に手渡した卒業証書は、そんな困難を乗り越えてがんばってきた証です。特に後半の3年間は、コロナ禍でがまんすることも多かったことでしょう。しかし、皆さんは自分たちで工夫をして、楽しさややりがいを見つけ、充実した学校生活を送ってきました。最後の1年は、委員会活動や週番活動、登下校の班長、ボランティア活動など、学校のためみんなのために日頃から活躍する姿が学校の中にあふれていました。また、運動会を始めとする学校行事のときには、準備や片付けにも率先して取り組んでくれ、下級生のお手本となる、すばらしい最上級生だったと思います。
今、日本中が注目をしている「ワールド・ベースボール・クラシック」。この日本代表チーム初代監督務めたのが王貞治さんです。現役時代の年間最多ホームラン数は55本。昨シーズン、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が56本の本塁打を打ち、記録を塗り替えるまでのまでの、実に五58年間、だれも打ち破れない日本記録を持つホームランバッターでした。王さんはこんな言葉を残しています。「努力が報われないことがあるだろうか。たとえ結果に結びつかなくても、努力したことは必ず生きてくる。それでも報われないというなら、それはまだ努力とは言えない。」また、オリンピックで金メダルを2度も取り、今年プロスケーターに転向した羽生弓弦さんはこのように言っています。「努力はうそをつく。でも無駄にはならない。」
世界で活躍した2人の言葉が意味するところは、「努力しても思い通りにならないこともある。しかし、努力は必ず人を成長させる。成果を出すために努力は必要だが、もっと大切なことは、努力は自分を成長させるために必要だ。」ということでしょう。「全力で努力」言葉で表すほど、簡単ではありません。しかし大志小学校で、六年間がんばってきた皆さんなら、自分の夢や目標に向かってきっと努力をし、そしてすばらしい人間になってくれることでしょう。10年後、20年後に、皆さんが世の中で活躍している姿を想像すると、ワクワクします。ぜひ、皆さんの手で未来を切り開いてください。
最後になりましたが、保護者の皆様には、心よりお子さんのご卒業をお祝い申し上げるとともに、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたこと、職員一同を代表しまして厚く御礼申し上げます。お子さんは中学校という新しい環境で新たな困難に出会い、迷ったりくじけそうになったりすることもあるでしょうが、これまで以上に温かく見守り、そして支え、励ましていただきたいと思います。
伝統ある大志小学校で、輝かしい活躍をしてくれた卒業生の皆さん。皆さんの前途に、幸多からんことを祈って式辞といたします。
令和5年3月20日
一宮市立大志小学校長 柴田寿光