3月18日(金)卒業式式辞
- 公開日
- 2022/03/19
- 更新日
- 2022/03/19
輝け大志っ子
式辞
厳しい冬の寒さも和らぎ、校庭にさす日差しにも、暖かな春の兆しが感じられるようになりました。
本日、大志小学校第七十五回卒業式を挙行できますこと、たいへんうれしく思います。地域の方、関係者の皆様から多数のご祝辞をいただけましたこと、感謝申し上げます。
さて、先ほど卒業生一人一人に卒業証書を授与しました。卒業式の練習があまりできなかったにもかかわらず、立派な態度で受け取る姿に感心しました。一人一人に渡した卒業証書には、6年間の皆さんの努力とともに、これまで温かく見守ってくださったご家族や地域の方々、教え導いてくださった先生方の深い愛情が込められていることを忘れないでください。
六年間で心も体もたくましく成長した皆さん。小学校生活には楽しい思い出や嬉しい出来事ばかりでなく、きっと悲しいこと、つらいこともあったことでしょう。しかしそんな数々のことを乗り越え、ここまで成長しました。特にコロナと戦うこの2年あまりは、がまんすることや残念なことがたくさんありました。しかしそのような中でも、皆さんはできることに精一杯、そして全力で取り組み、自分たちの力で創意工夫をし、楽しさを見つけ出そうとしました。5年生では自然教室が中止になってしまいました。代わりに行ったリトルワールドで、「今年しか、自分たちにしかできない思い出」づくりをしようと、生き生きと活動していた姿が今も思い出されます。
6年生になってからは、学校の中心となり、協力して委員会活動や週番活動に取り組みました。ボランティア活動にもたいへん多くの児童が自主的に参加し、感心しました。また、低学年とのペア清掃や毎日の登下校時は下級生を温かく見守り、優しく接してくれる最上級生でした。運動会での活躍も忘れられません。
今日、大志小学校を巣立つ卒業生四十九名は、同じ年に生まれ、同じこの地で育ちました。「絆」で結ばれた仲間です。絆は目には見えませんが、確かにあるものだと私は信じます。そして、絆は最初から強いつながりのあるものでなく、仲間が、一人一人が、お互いのことを思い尊重し、助け合い、時には我慢をして紡がれるものです。いろいろなことを学年のみんなで協力し、乗り超えてきた皆さんです。中学高校に進学しても、さらにその先でも紡いできた絆を大切にしていってほしいと願います。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子さんのご卒業、誠におめでとうございます。また、これまで本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたこと、職員一同を代表しまして厚く御礼申し上げます。お子さんは、この先の中学校生活で身も心も大きく成長していきます。中学校での三年間は、自分自身を知り将来の方向を模索する、大切な時期となります。どうぞこれからもしっかりと見守りつつ、お子さんの持つ力を信じ、自立を応援していただきたいと思います。伝統ある大志小学校で、素晴らしい活躍をしてくれた卒業生の皆さんの前途に幸多からんことを祈って式辞といたします。
令和4年3月18日 一宮市立大志小学校長 柴田寿光