学校日記

3月19日(金)卒業式式辞

公開日
2021/03/19
更新日
2021/03/19

輝け大志っ子

(一部抜粋)
この伝統ある大志小学校を巣立つ四十四名の皆さん、卒業おめでとうございます。今、皆さんの心には、入学してから今日まで六年間のたくさんの思い出がよみがえっていることと思います。楽しかったこと、嬉しかったことばかりではなく、中にはきっと悲しかったことや辛かったこともあるでしょう。しかし、それらはすべて、皆さんをここまで成長させてくれた、大切な出来事、大切な経験なのだと考えます。皆さんと学校生活を共にした一年の間に、すばらしい活躍を数多く見せてもらいました。行事での活躍、委員会活動、ボランティア、下級生への清掃指導など。常に最上級生としての自覚をもち、りっぱに責任を果たしてくれました。下級生によき伝統としてきっと受け継がれていくことと思います。
卒業にあたり、皆さんのこれからの生活の中で、大切にしてほしいことをお話しします。それは「創意と工夫」に努めることです。この一年はだれもがたくさんの「我慢」を強いられました。これまでと同じようにできず、中止になってしまうことも。大人の私たちは子どもたちに対して、つい「かわいそうだな。」と考えがちです。しかし、日々の学校生活の様子を見ている中で、その考えは少し違っていると感じました。皆さんは、私の考えていた以上にたくましく、そしてしなやかさにあふれていました。学校生活を振り返るアンケートにもそれは表れていました。「学校が楽しい」と答える人が、昨年よりもわずかですが増えていたのです。このような状況下でもできることの中から、喜びや楽しさを見つけ出し、新しい方法を探し工夫をし、よりよく生きていこうとする皆さんのパワーに感動しました。未来は皆さんの手で創られます。どんな時でも決してあきらめず、創意と工夫をし、ピンチをチャンスにと変えてのり越えていってほしいと願っています。
保護者の皆様、これまで本校の教育活動にご理解とご協力を賜りましたこと、御礼申し上げます。お子さんは、中学校生活で身も心も大きく成長していきます。この三年間は、自分自身を知り将来の方向を模索する大切な時期となります。しっかりと見守りつつも、お子さんの持つ力を信じ、自立を応援していただきたいと思います。伝統ある大志小学校の歴史の一ページに、素晴らしい足跡を残してくれた卒業生の皆さんの前途に幸多からんことを祈って式辞といたします。