1月7日(火) 始業式より
- 公開日
- 2025/01/07
- 更新日
- 2025/01/07
校長室より
2025年今日から3学期が始まります。みなさんおはようございます。そして、あけましておめでとうございます。
今日は1月7日です。暦をみると、七草がゆという文字があります。春の七草をおかゆに入れて食す。という食文化のことです。七草、みなさんは知っていますか?
「セリ、ナズナ・・・」と続く七草です。あとの五つは、担任の先生に聞いてください。
今日の校長先生のお話しは、作家「司馬遼太郎」さんが書いた文章を紹介します。題は「21世紀を担っていくであろう子どもたちへ」です。とくに力強く書かれた部分の文章を、朗読します。難しい部分は担任の先生から解説をしてもらってください。
この文章は「平成」の時代に6年生の教科書に掲載されていたものです。
(・・前略)
人間は、社会をつくって生きている。
社会とは、支え合う仕組みということである。
原始時代の社会は小さかった。家族を中心とした社会だった。
それがしだいに大きな社会になり、今は、国家と世界という社会をつくり、たがいに助け合いながら生きているのである。
自然物としての人間は、決して孤立して生きられるようにはつくられていない。
このため、助け合う、ということが、人間にとって、大きな道徳になっている。
助け合うという気持ちや行動のもとは、いたわりという感情である。
他人の痛みを感じることと言ってもいい。やさしさと言いかえてもいい。
「やさしさ」「おもいやり」「いたわり」「他人の痛みを感じること」
みな似たような言葉である。
これらの言葉は、もともと一つの根から出ている。
根といっても、本能ではない。
だから、私たちは訓練をしてそれを身につけねばならない。
その訓練とは、簡単なことだ。例えば、友達がころぶ。
ああ痛かったろうな、と感じる気持ちを、
そのつど自分でつくりあげていきさえすればよい。
この根っこの感情が、自己の中でしっかり根づいていけば、
他民族へのいたわりという気持ちもわき出てくる。
君たちさえ、そういう自己をつくっていけば、二十一世紀は
人類が仲良しで暮らせる時代になるにちがいない。
(…後略)
宮西小学校のみなさんは、21世紀だけでなく、22世紀という未来でも活躍すると思います。これから、よりよい社会の担い手として力強く歩んでくれることを期待しています。